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北朝鮮、脱北の男3人を中朝国境で無差別射殺か

北朝鮮、脱北の男3人を中朝国境で無差別射殺か

Posted January. 03, 2012 07:47,   

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昨年末、北朝鮮脱出を試みた北朝鮮住民3人が北朝鮮軍によって射殺されたという。

北朝鮮人権問題を扱う団体の被拉脱北人権連帯の都希侖(ト・ヒユン)代表は2日、「昨年12月31日の午後5時頃、両江道・恵山(ヤンガンド・ヘサン)で中国に向って鴨緑江(アプロッカン)を渡っていた北朝鮮人男性3人が追っかけていた国境守備隊の銃撃を受け、その場で死亡した」と明らかにした。都代表は、この事実を中国の長白県の消息筋から確認したと話した。

31日は、北朝鮮の後継者、金正恩(キム・ジョンウン)氏が人民軍最高司令官に推戴された翌日だ。金正日(キム・ジョンイル)総書記死後、北朝鮮が国境警備を強化し、監視のレベルを引き上げたという報道はあったが、国境で脱北者が犠牲になったのは「金正恩体制」下では初めてのことだ。

都代表は、「薄暗くなる時間帯に、凍りついた鴨緑江を歩いて渡っていた40代の男性3人を国境守備隊が無差別に銃撃を加えて射殺し、遺体を収容した」とし、「川の反対側の中国側に出迎えていた一行が待ち構えていたが、手の打ちようがなかった」と話した。両江道・恵山の鴨緑江上流は、川幅が狭いため、脱北者たちが最も好んで選ぶルートの一つだ。

今回の事件が北朝鮮の大々的な国境警備強化のシグナルなのかに注目が集まっている。北朝鮮情報筋は、「年末を期して、国境地域で北朝鮮住民たちと携帯電話での通話が繋がらなり難くなった」と言い「妨害電波の出力を上げるなど、全般的に統制が厳しくなった」と伝えた。通常、家族連れの脱北者たちと違い、40代の男性だけで脱北を決行したのは、厳しくなった監視を潜り抜けるため、体力面で劣る女性や子どもを排除したからだと見られる。

韓国政府当局者は、「脱北者の銃撃死亡については確認されていない」と話した。

これに先立ち、日本の読売新聞は1日付で、故金総書記死去前の昨年12月初め、新義州(シンウィジュ)と中朝国境を挟んで隣り合う中国側丹東の郊外で脱北を試みた北朝鮮軍人6人のうち2人が北朝鮮側によって射殺され、4人は中国当局に逮捕されたと報じた。



shcho@donga.com