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平壌学生少年宮殿が北朝鮮ハッカーを養成

平壌学生少年宮殿が北朝鮮ハッカーを養成

Posted October. 21, 2009 08:52,   

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最近、北朝鮮軍所属のハッカー部隊が注目を集めている。韓国の軍、政府機関、研究所などの主要サイトが、同部隊のハッキングに相次いで狙われている。北朝鮮のハッカーは、どこでどのように養成されているのだろうか。

●10才の時からコンピュータ秀才を集中養成、

平壌の中心部にある平壌学生少年宮殿や、光復(クァンボク)通りの端にある万景台(マンギョンデ)学生少年宮殿がハッカー養成所だ。この2ヵ所は、韓国代表団や観光客の定番観光コース。訪問客は、コンピュータに向かう学生を励ましながらも、北朝鮮ハッカーの多くが彼らの中から生まれているという事実は知らされていない。

これまで、北朝鮮の代表的な秀才養成学校としては、平壌第1高等中学校をはじめ、各道に1つある第1高等中学校が挙げられていた。しかし、「コンピュータ秀才」は、意外にも北朝鮮の芸体能の特技生を養成する金星(クムソン)第1、2高等中学校で養成されている。これらの学校は01年から、満10才以上の学生をコンピュータ秀才として養成している。咸興(ハムフン)コンピュータ技術大学の教授在職当時、コンピュータ特技生の教育課程案の作成に参加した金フングァンNK知識人連帯代表は、「これらの特技生は、6年間毎年500時間を上回る専門教育を受ける」と話した。教育水準も韓国コンピュータ工学専攻の課程に劣らず高いという。学生は、学校の授業後にすぐ少年宮殿コンピュータ室に移動して実技を学ぶ。このように養成された特技生の多くは、軍需経済分野だけでなく、国家の最高秘密人材であるハッカーとして養成される。多くのコンピュータ秀才は、自宅でコンピュータに接することができる富裕層の子どもたちだ。

●交錯する北朝鮮ハッカーの規模

ベールに覆われた北朝鮮のハッカー規模と能力は論議の対象だ。そのうえ、北朝鮮のハッキング能力が、米中央情報局(CIA)を凌駕するという報道も出ている。国家情報院、機務司令部などの韓国情報機関当局者の口から、北朝鮮キムイル自動化大学(美林大学)で毎年ハッカーを100人養成し、中国で活動する北朝鮮ハッカーの規模は約1000人に達するという情報も流れている。

しかし、これは誇張されているという証言もある。金代表は、「平壌文殊(ムンス)通りの平壌産院近くにサイバー担当部隊があるが、後方の人員を合わせても600人程度だ」と話した。そして、「中国で活動するのは、中佐級がチーム長を務める数チームだ。過去には、各チーム単位で派遣されて活動したが、今は初めから中国に数チームが滞在している」と語った。しかし、「数チームにすぎないとしても、彼らが組織的に動員されれば、管理者1、2人が担当する多くのサイトは、防御に力不足だ」と強調した。

数年前まで、北朝鮮で最高の科学技術エリートコースを終えた脱北者A氏は、「美林(ミリム)大学には、コンピュータ秀才班の学生が約10人しかおらず、電気、機械、通信などすべて合わせて毎年100人ほどが輩出される」と語った。そして、一般技術人員は北朝鮮軍の各部隊に配属され、ハッキングと関係のない職務を行い、コンピュータ秀才班の場合だけ、海外の実習が可能だと付け加えた。美林大学の卒業生全員をハッカーと考えることは、事実と異なるという主張だ。

ハッカー担当部隊のように語られた技術偵察局も、伝えられていることとは異なる。北朝鮮軍偵察局は、戦闘偵察局と技術偵察局に分かれ、技術偵察局の核心部隊は、通信部隊と盗聴部隊だ。技術偵察局は、平壌近隣の勝湖里(スンホリ)とヨンソンに核心基地を置き、米軍の通信送受信の盗聴、韓国放送の聴取、日本放送の分析などを遂行する。



zsh75@donga.com