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収穫の季節、農民は泣きの涙

Posted September. 15, 2005 08:31,   

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●京畿道のイネ価格、昨年比17%下落

平沢市安仲(ピョンテクシ・アンジュン)農協によれば、現在、米仲買人たちが早稲(早生種)を買う価格は、1等級基準40kgで4万8000ウォンで、昨年の5万8000ウォンに比べ17%下落した。

にもかかわらず、イネを全部売るのは難しい。新米を買おうとする人が少ないためだ。仲買人たちが先を争って田んぼのイネを丸ごと買い入れた昨年とは一変してしまった。金谷(クムゴク)2里のチョ里長と農協のクァク常務から米価格の展望を聞いた安仲邑の農業者、李炳山(イ・ビョンサン、68)さんの顔色が変わった。李さんは今年、7000坪の田に早生種はまったく植えず、秋夕(チュソク・旧暦8月15日)後に稲刈りをする中・晩生種(成長の遅い品種)だけを植えた。

李さんは、「年初、収獲量を農協に売る契約をしなかったので、一人で稲を乾燥させ搗かなければならない」と話した。

個人が田2000坪分量の稲を乾燥させるのにかかる費用は17万ウォン。農協の大型機械を利用するより4万ウォンも高い。また、個人が精米所で米80kgを搗精すれば1万ウォンほどかかるが、政府や農協はこの作業をただでしてくれる。

秋穀買い上げ制が廃止されたうえ、農協と買い上げ契約ができる物量が制限されたため、一人で負担しなければならない費用が増えたのだ。安仲邑の農家は大半が、秋穀買い上げ制を廃止の代わりに導入した米所得補填直払い金を申し込んだ。直払い制が唯一の代案ということに、住民たちが同意したのだ。

金甲洙(キム・カプス、72)さんはそれでも不満だ。秋穀買い上げ時のように前金を受け取ることができないので、肥料を買うのも大変なためだ。

「秋夕には孫たちにお小遣いをあげなければならないけど、今年はそれも難しそうだ」

●他の地域の米価格も下落傾向

他の地方の早稲価格も大幅に下落した。

忠清南道唐津郡新平(チュンチョンナムド・タンジングン・シンピョン)農協は早稲の取り引き価格が、40kg当たり平均5万ウォンで、昨年比で4000ウォン(7%)も下落した。昨年の在庫が多いうえ、景気低迷で消費者たちが相対的に高い新米を求めないためだ。

全羅北道(チョンラブクド)の早稲価格は昨年比18%、全羅南道は8%下落した。

全南金城(クムソン)農協の崔成烈(チェ・ソンリョル)糧穀チーム長は、「気温が高くなるにつれ、収獲時期の早い早稲を栽培する地域が多くなって、需要に比べ供給がはるかに多い」と述べた。慶尚南道(キョンサンナムド)の早稲価格は昨年の5万5000ウォンから、今年5万ウォンに落ちた。

●政府、直払い金負担増大の可能性

農民たちは米価の下落を懸念するが、農林部は「前もって心配しないでほしい」と言う。

まだ中・晩生種米を収穫するまで半月余り残っているだけに、その間、台風が来たり、気温が急激に下がったりして作況が悪化すれば、価格は暴落しないというのが農林部の考えだ。

政府は今年、米価が昨年より5%落ちるとみて、米所得補填直払い金8549億ウォンを編成している。直払い金は産地の米価と今年の目標価格(80kgあたり17万70ウォン)の差額の85%を政府が支援する制度。米価が予想より大幅に落ちれば、直払い金が増えることになる。

金永晩(キム・ヨンマン、48)農林部食糧政策局長は、「10月初め、米価が急落すれば、公共備蓄物量を大幅に増やすなど対策を立てる」と述べた。



legman@donga.com