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アジア杯初出場のタジキスタンが強豪UAEを制して8強入り

アジア杯初出場のタジキスタンが強豪UAEを制して8強入り

Posted January. 31, 2024 08:36,   

Updated January. 31, 2024 08:36

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「私たちがどこまで上がれるかは誰にも分からない」

サッカー・タジキスタン代表のペタル・シェグルト監督(58)は29日、アラブ首長国連邦(UAE)とのアジア杯決勝トーナメント1回戦をPK戦の末に勝利した後、このように述べた。そのうえで「我々はもはやトーナメントのダークホースだ」と語った。タジキスタンが破ったUAE(64位)は、アジア杯3大会連続の4強進出に挑戦していたチームだ。

タジキスタンの8強進出をけん引したシェグルト監督が、アジア杯でスポットライトを浴びている。大会が開かれているカタールの地元メディアだけでなく、英国のロイター、米国のスポーツ専門メディアESPNなども、シェグルト監督を紹介する報道をしている。★国際サッカー連盟(FIFA)ランキング106位でアジア杯本大会の舞台を初めて踏んだタジキスタンの8強進出は、今大会最大の番狂わせに挙げられる。今大会のグループリーグA組で1勝1分け1敗を記録したタジキスタンは、前回王者カタール(3勝)に続いて2位で16強入りを果たした。

クロアチア国籍のシェグルト監督は2022年1月、タジキスタン代表監督に就任したが、チームを史上初めてアジア杯本大会に出場させ、タジキスタンの国民的英雄に浮上した。選手時代にDFだったシェグルト監督は、ドイツの下部リーグでプレーし、膝の負傷で早くも27歳で引退した。引退後、スカウトやユースチームのマネージャーなどを経て、アフガニスタンとモルディブ代表監督を務めた。アフガニスタンを初めてアジア杯最終予選まで導き、モルディブには南アジアサッカー選手権優勝をもたらした。こうした指導力が評価され「アンダードッグ(勝つ確率が相対的に低いチーム)調教師」という異名が付けられた。

タジキスタンの準々決勝の相手はFIFAランキング87位のヨルダンだ。グループリーグE組で韓国と2-2で引き分けたヨルダンは29日、イラクを3-2で下して準々決勝に進出した。シェグルト監督は「私の次の夢は次のラウンド(準決勝)に進むことだ。タジキスタンの夢を続けていくのが私の目標だ」と話した。


金培中 wanted@donga.com