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「非効率」KORAIL、鉄道メンテナンス人件費が英・仏・独の2倍

「非効率」KORAIL、鉄道メンテナンス人件費が英・仏・独の2倍

Posted December. 22, 2023 09:40,   

Updated December. 22, 2023 09:40

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韓国は鉄道施設のメンテナンスに英国、フランスなど海外先進国に比べ2倍の人件費を投入するが、作業者の労働時間はむしろ短いという政府の研究調査結果が発表された。韓国鉄道公社(KORAIL)が相次ぐ鉄道事故を減らし慢性的な赤字から脱却するためには、このような非効率を解消するのが急務だという指摘だ。

東亜(トンア)日報が21日に入手した国土交通部の「鉄道安全体系深層診断および改善案研究調査」の結果によると、韓国の鉄道線路1キロメートル当たりのメンテナンスにかかる人件費は1億5600万ウォンで、英国(9000万ウォン)、フランス(7100万ウォン)、ドイツ(5800万ウォン)より1.7~2.7倍高かった。人件費が全体メンテナンス費用(2億1300万ウォン)に占める割合は73.2%で、英国(46.2%)、フランス(50.0%)、ドイツ(37.4%)より高かった。国土交通部が今年1月、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に調査を依頼した。

より多額の資金が投入されるが、作業効率は低かった。韓国の施設補修現場の作業者の1人当たりの平均労働時間は週7日基準で37時間で、フランス(40.4時間)、ドイツ(40時間)、英国(39.2時間)より短かった。同報告書は「最適な人材で運用する海外とは異なり、韓国は固定された人員を投入し人材活用の水準が低い」と指摘した。

国土交通部はこの報告書を基にKORAIL のメンテナンス業務の独占を破る鉄道産業発展基本法の改正案の国会成立を推進しているが、国会国土交通委員会の法案小委員に上程すらできず遅々として進まない状態だ。韓国開発研究院(KDI)国際政策大学院の朴進(パク・ジン)教授は「KORAILは運営、メンテナンス、管制などすべての組織が一体となって肥大化し、どこでどのように非効率が発生しているのかさえ分析しにくい状況だ」と話した。


チョン・スング記者 イ・チュクボク記者 soon9@donga.com