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「ゼロコロナ」終了の中国で子どもの肺炎急増

「ゼロコロナ」終了の中国で子どもの肺炎急増

Posted November. 27, 2023 08:12,   

Updated November. 27, 2023 08:12

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「肺炎の症状がみられる7歳の娘の診察のために3時間待ちました」

娘と共に中国・北京の病院を訪れたエマ・ワンさん(39)が23日、米NBCに、「いつもは30分ほど待てばいいのに、待ち時間がとても長い」と話した。診察の結果、娘はマイコプラズマ肺炎にかかったことが分かった。ワンさんは、「娘の友達5人も同じ肺炎にかかった」と話した。マイコプラズマは肺炎を引き起こす細菌で、主に子どもに発症する。韓国でも3、4年周期で流行している。

24日、米CNNによると、厳格な「ゼロコロナ」政策を終了してから最初の冬を迎えた中国で、北京など北部地域を中心に子どもの肺炎が急増した。新型コロナウイルス感染症、重症急性呼吸器症候群(SARS)などが発生した中国で子どもの肺炎まで流行し、世界の衛生当局も緊張している。

中国は、世界保健機関(WHO)に「新しい病原体や変種の症状は発見されなかった。今回の流行は、マイコプラズマ肺炎、呼吸器多核体ウイルス(RSV)、アデノウイルス、インフルエンザ、新型コロナウイルスなど、すでに知られている病原体が原因」と報告した。だがWHOは、「リスクを完全に評価するための具体的な情報が制限的な状態」とし、警戒感を緩めていない。

中国の劣悪な医療システムが医療過負荷を増大させているという指摘も出ている。中国のソーシャルメディアでは、「診察待ち人数700人、待ち時間13時間」と書かれた病院の案内板の写真、病院の待合室で点滴を受ける子ども患者の写真などが拡散している。北京のある子ども病院も最近、「1日の外来患者数が7千人を超え、診療能力の限界に達した」と明らかにした。

韓国でも昨年9月に発令されたインフルエンザ注意報が現在まで解除されていない。マイコプラズマ肺炎で入院した患者数も1ヵ月で倍増した。


イ・ジユン記者 asap@donga.com