Go to contents

国軍の日

Posted October. 04, 2022 08:54,   

Updated October. 04, 2022 08:54

한국어

10月1日は国軍の日だ。この日を国軍の日に決めた理由は、韓国戦争中に陸軍第3師団が38度線を越えて北進を始めた日だからだ。戦後、南北の対立と1950年代の社会的雰囲気が反映された決定だった。そのため、国軍の日を新たに指定しようという主張もある。今は分からないが、いつか統一すれば日付が変わるかもしれない。

それではどんな日がいいだろうか?議論が始まれば多くの意見が殺到するだろうが、皆を満足させる日を決めるのは容易ではないだろう。むしろ国軍の日の制定以前のように、陸海空軍が創立記念日をそれぞれ記念し、顕忠日と10月8日の在郷軍人の日を、既存の国軍の日の行事を含めたより意味のある記念日にするのはどうだろうか。

韓国社会に今必要なのは、軍の存在理由と軍人に対する尊重心を回復させることだ。過去の尊重心が無理に要求されたものだったからといって、過去の軍生活が大変で不当な経験が多かったからといって、それが国防と軍の本来の価値を卑下することになってはならない。

カエサルと同じ時代を生きたリビウスは、ローマ史を残した。ローマが強大になると、若者たちが軍を嫌い、安らぎを求める雰囲気が広がるのを見て、それを警戒するためだったという。この話は衝撃的だった。ローマが富める強国になってから間もない時期だった。ローマが地中海の強者、金持ちに生まれ変わり始めたきっかけはポエニ戦争だったが、最終勝利を収めてから150年ほど経った時に気が緩む空気が造成されたのだ。私たちは半世紀で、社会の雰囲気が一変した。

既成世代は、自分たちが苦難と悩み、苦痛の中で得た教訓が遺伝のように次の世代に伝わると勘違いする。新世代の錯覚は、自分たちの不満や欲求は既成世代とは差別化された斬新で健全な欲求だという確信だ。だがそれは違う。その半分は感情的な反発であり、一瞬にして危機を招く。リビウスの努力が功を奏したのか、ローマはその後数百年も持ちこたえた。西ローマが滅びた後は、東ローマが1000年を継いだ。私たちの未来はどうなるのだろうか。