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「半導体の盾」を前面に掲げた台湾、頼清徳総統「世界が必要としている」

「半導体の盾」を前面に掲げた台湾、頼清徳総統「世界が必要としている」

Posted May. 21, 2024 09:10,   

Updated May. 21, 2024 09:10

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台湾の頼清徳総統(写真)が20日の就任演説で、主力産業である半導体を掲げ、「世界は台湾を必要としており、台湾も世界を必要としている」と述べ、中国の軍事的脅威などに立ち向かうよう支持を訴えた。人口14億人の中国の圧力に対抗し、人口2400万人の台湾を守る原動力として、世界1位のファウンドリ(半導体委託生産)企業TSMCをはじめとする「シリコンシールド(半導体シールド)」を前面に押し出したのだ。

頼氏は同日、首都台北の総統府前で行われた就任式で、「台湾は単に世界に門戸を開くだけでなく、すでに世界の中心だ」と強調した。世界経済における台湾の半導体産業の比重のためにも、米中対立の最前線に位置する台湾への支援が必要だというメッセージだ。

特に、人工知能(AI)の爆発的な成長で、TSMCを保有する台湾の地政学的な重要性がますます大きくなることを何度も強調した。頼氏は、「台湾は先端半導体製造とAI革命の中心」とし、「グローバル民主国家のためのサプライチェーンの核心であり、世界経済発展及び人類の繁栄の鍵」と主張した。

台湾を「シリコンの島」と呼び、「今後、『AIの島』に発展させていきたい」という抱負も伝えた。頼氏は「台湾企業が半導体とAI、軍事、セキュリティ、次世代通信など『5大核心産業』でチャンスをつかまなければならない」とし、「海外に進出した関連企業も再び戻ってきて故郷に根付くことができるよう積極的に支援する」と付け加えた。

中国と距離を置く頼氏は同日、中国との関係について「独立」を言及しなかったが、「卑屈にも傲慢にもならず」と述べた。両岸(中国と台湾)の対話と交流の扉は開けておくが、中国の吸収統一に反対し、台湾の現体制を守るということだ。


金喆仲 tnf@donga.com