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「この靴履いて面接に受かった」、「合格の気運」が就活生に人気

「この靴履いて面接に受かった」、「合格の気運」が就活生に人気

Posted September. 22, 2022 08:17,   

Updated September. 22, 2022 08:17

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ソウル銅雀区(トンジャクク)で1年半も就活をしているチョン某さん(29)は最近、中古取引プラットフォームで面接用の靴を探している。その中でも、「就職成功に一役買った」靴を探している。今年下半期(7~12月)の本格的な公開採用シーズンを迎えているからだ。チョンさんは、「良い靴が良いところに連れて行ってくれる、という話もあるのではないか」とし、「高い新しい靴も良いだろうが、どうせなら『合格靴』を安く買った方が良さそうだ」と話した。

今月、三星(サムスン)・SK・LG・現代(ヒョンデ)自動車・ポスコなどの主要大企業が、下半期の採用を開始した。物価が高騰する中、公開採用シーズンを迎えた就活生たちは、本や面接用衣類などを中古で売買している。懐事情が芳しくないうえ、就職・面接用の物品は今後、普段使いはあまりしなくなるだけに、適正価格で買うのはなおさらもったいないと判断するためだ。

就活生たちは中古取引で、物と共に「合格の気運」に注目したりもする。タングンマーケット(日本名「キャロット」)、中古ナラなど、主要中古取引プラットフォームでは、就職や合格を「認証」しながら、面接用スーツや靴などを売る掲示物を簡単に探すことができる。

最近、大企業に内定したチェ某さん(32)は、「大企業の合格気運を込めて出す」とし、面接の時に着用したワンピースなどを中古市場に掲載した。結果は「完売」だった。彼女は、「ただの気持ちだが、合格の気運を受けたがる方々がいるので、書いておいた。私も就活生だった時代の、その気持ちをよく知っているからだ」と話した。

就職に切羽詰まった青年たちは、特定大学のコミュニティ・アカウントを売買することもある。上位圏大学のコミュニティを通じて、面接レビューや就職勉強会への参加など、「高級」就職情報を得るためだ。大学コミュニティは、アカウント取引を禁止しているが、中古取引プラットフォームとカカオトークのオープンチャットルームなどで3万~5万ウォンで取り引きされる。

仁荷(インハ)大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は、「コストパフォーマンと実用性を重視するMZ世代(ミレニアム+Z世代)にとって、中古取引は物価高の時代を生きる要領の一つだ」とし、「特に経済的余裕が足りない就活生の間では、面接衣装のように普段はあまり使わない物の中古取引がより活発になるだろう」と説明した。


キム・イェユン記者 yeah@donga.com