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連絡事務所爆破から10日も経ってないのに終戦宣言を贈るのか

連絡事務所爆破から10日も経ってないのに終戦宣言を贈るのか

Posted June. 26, 2020 08:49,   

Updated June. 26, 2020 08:49

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領は25日、韓国戦争70年記念式で、北朝鮮に向けて「統一を論じるよりまず、仲の良い隣人となることを願う」と対話と協力を呼びかけた。統一部も軍事行動計画を保留した北朝鮮の態度変化を肯定的に評価し、対話による協議に期待感を示した。

文大統領が対話と協力を強調したのは、再び韓半島に戦争があってはならないという趣旨だったが、性急という懸念を生んでいる。北朝鮮は体制批判ビラを言い訳に6月中、韓国を脅迫し、開城(ケソン)南北連絡事務所を爆破する無謀な挑発を行った。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の挑発保留指示の一言で韓半島情勢を思い通りにできるという傲慢の極致を見せてから一日しか経っていない。

 

与党「共に民主党」の金太年(キム・テニョン)院内代表は25日、「大韓民国が韓半島運転者の役割を一層強化し、当事国が推進する終戦宣言が必要だ」と述べた。趙世暎(チョ・セヨン)外交部第1次官は24日、「平和を維持する方法は、休戦協定状態を終息させ、韓半島恒久平和体制を構築すること」と明らかにした。宋永吉(ソン・ヨンギル)国会統一外交委員長は25日、「国連の北朝鮮制裁委員に会って、人道的支援など制裁の一部緩和を強く求める考えだ」と述べた。正恩氏が軍事挑発をしばらく保留すると、政府与党はまるで感泣するかのように制裁を緩和して終戦宣言を推進するという贈り物を出したのだ。韓国戦争70年当日であるにもかかわらず、命をかけて国を守って北朝鮮に残された国軍捕虜を心配する声はなかった。

 

北朝鮮は、韓国に対して挑発することで、米国との談判に向けて関心を引くことに成功した。にもかかわらず被害者である韓国政府が非核化に背を向けて独自の南北協力で国際社会の制裁戦線を壊す態度を繰り返すことは、北朝鮮の挑発に対して補償することと大差ない。国民の税金が投入された連絡事務所の爆破の責任を追及せず、無条件に会って贈り物を渡す融和策だけ並べるなら、北朝鮮に挑発してもいいという誤った信号だけを送りかねない。

米国は、北朝鮮の非核化がなければ、終戦宣言や制裁緩和はできないという構えだ。終戦宣言は在韓米軍駐留の大義名分を弱める恐れがある。北朝鮮の軍事挑発の脅威に韓米両国が協力を強化しても不十分な時に、政府が焦ってマイウェイに固執すれば、韓米同盟は危機に陥るほかない。今は、北朝鮮に無条件に会うために贈り物のリストを並べている時ではない。どこから誤って非核化が失踪したのか、北朝鮮政策と非核化戦略を抜本的に見直さなければならない。北朝鮮が16日に連絡事務所を爆破した火薬の臭いもまだ消えていない。