政府、「今後７～１０日が拡散の最大のヤマ」

国内の新型コロナウイルス感染症（新型コロナ）に感染した患者の１人が健康を回復し、退院を控えているという。３日、疾病管理本部によると、先月２４日に陽性判定を受けた５５歳の韓国人男性（２人目の感染者）に対して、保健当局が完治判定を下し、退院を検討している。鄭銀敬（チョン・ウンギョン）疾病管理本部長は、「２人目の感染者の肺炎の症状が好転し、抗ウイルス剤の投与を止めた。ウイルス検査も陰性だった」と伝えた。追加検査などを考慮すると、早ければ４日に退院できるものとみられる。

中国内の感染者と死亡者が爆発的に増加している中、政府は今後７～１０日が国内の新型コロナ拡散の最大の「ヤマ」になると見ている。中央事故収拾本部は４日から感染者の移動経路にいた全ての接触者を自宅隔離することを決めた。朴凌厚（パク・ヌンフ）保健福祉部長官は同日、「中国内の感染が広がっており、今後７～１０日が実に重要なヤマになると判断する」と強調した。

３日、追加感染者は発生しなかった。症状のある４９０人のうち４１４人は陰性の判定が出て、隔離が解除された。残りの５１人は検査中だ。第２便のチャーター機で到着した武漢に滞在する韓国人３２６人は１次検査の結果、全員陰性判定を受けた。

文在寅（ムン・ジェイン）大統領は同日、丁世均（チョン・セギュン）首相との週例会合で、「今回の新型ウイルスが、高い感染力、無症状感染の可能性、治療剤の不在など既存の感染症とは異なる様相を帯びている」とし、「首相を中心に内閣が力を結集して拡散の遮断に総力を挙げてほしい」と強調した。


李美智 image@donga.com · 韓相準 alwaysj@donga.com