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中国国営メディア「金日成主席のために中国軍数十万が犠牲」

中国国営メディア「金日成主席のために中国軍数十万が犠牲」

Posted May. 09, 2017 10:52,   

Updated May. 09, 2017 10:59

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北朝鮮の朝鮮中央通信が、中国の対北朝鮮制裁に対して「赤い線(レッドライン)」を越えたと非難すると、中国国営メディアが北朝鮮で最もあがめられている故金日成(キム・イルソン)主席を取り上げて批判した。

中国共産党機関紙・人民日報海外版のソーシャルメディアアカウント「侠客島」は4日、「北朝鮮の朝鮮中央通信の中国批判は道理に合わない」と題する論評で、韓国戦争に対する金日成主席の責任を指摘した。金主席が韓半島を統一させようと戦争を起こさなかったなら、中国軍が参戦して20万人近くが戦死することはなかったということだ。また、金主席の韓国への侵略が20年にわたる米中冷戦を招き、両岸問題がこれまで解決されないのも全て北朝鮮の意固地さがもたらした被害だと主張した。

さらに、「北朝鮮が自分たちが自主的権利だと考える核開発を中国が反対したので、中朝関係が悪くなったと考えるなら合っている」と指摘した。そして、「北朝鮮は自分たちの核開発を反対すれば敵であり、支持すれば友というが、このような視点で見ればすでに全世界が北朝鮮の敵だ」と強調した。

さらに、「北朝鮮は、70年間にわたって反米の橋頭堡として中国大陸の安全を守ってきたため、中国が北朝鮮のすべての要求を受け入れなければならないと考えているが、これは居直りだ」と主張した。むしろ中国が北朝鮮の安全を守ったということだ。これに先立ち、朝鮮中央通信は3日、論評で、「1950年以来、北朝鮮は中国と米国の間で緩衝地帯を提供し、中国の平和と安全を守った。中国は北朝鮮に感謝しなければならない」と主張した。

しかし侠客島は、「中国の仲裁がなければ、米朝対立はより深刻になり、米国が武力によって北朝鮮核問題を解決する可能性もある」とし、北朝鮮核問題の解決における中国の役割を強調した。

国策研究機関の上海社会科学研究院のある研究員も、ネットメディア「澎湃」への寄稿で、「北朝鮮は生命のような核を放棄できないと主張するが、北朝鮮が米国の武力攻撃を受けないのは中国との友好関係のおかげだ」とし、「北朝鮮の生命線は核兵器ではなく中朝友誼だ」と忠告した。



具滋龍 bonhong@donga.com