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米専門家「北朝鮮、ICBM成功に5年はかかる」

米専門家「北朝鮮、ICBM成功に5年はかかる」

Posted January. 06, 2017 08:27,   

Updated January. 06, 2017 08:31

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が今年の新年の辞で大陸間弾道ミサイル(ICBM)試験発射が最終段階に達したと主張したが、北朝鮮がICBMを戦力化するには少なくとも5年以上かかるという分析が出た。

米国のミサイル専門家、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのジョナサン・マクドウェル氏は5日、「ヴォイス・オブ・アメリカ」(VOA)放送とのインタビューで、「北朝鮮が今年、衛星発射ロケットに肩を並べるほどの大型軍事用ロケットを実験する可能性はあるが、最初の試みは失敗する可能性が高い」と強調した。また、「2、3年後なら米国まで到達が可能だが、正確さが劣るICBMを試験発射することはできる」とし、「しかし、これを兵器化するには5年以上かかるだろう」と分析した。射程距離を延ばすための大型上段ロケットと固体燃料エンジン、大気圏再進入の技術などを北朝鮮がまだ備えていないという説明だ。

また、マクドウェル氏は「北朝鮮は光明星ロケットに成功したと主張するが、衛星と弾道ミサイルは発射形態が異なり、技術を活用し合うことは難しい」と主張した。衛星推進体は非常に速く上昇した後、水平に飛んで衛星を軌道にのせるだけ動けばいいが、ICBMはより高く遠く飛翔しなければならないため、衛星推進体の成功が即ICBMの基盤にはならないということだ。さらに、「北朝鮮の液体燃料エンジンは数十年前のソ連製エンジンの性能にも及ばず、固体燃料エンジンは実際の発射に成功できなかった」と指摘した。

マクドウェル氏は、「衛星発射ロケットではなく、中距離弾道ミサイル『ムスダン』(射程距離3000キロ)と潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)がICBMに進化する可能性が高い兵器システムだ」とし、「3年後ほどで模型核弾頭を搭載して試験発射できるようになるだろう」と予想した。ただ、そのためにはこれまでよりも莫大な資金を投じなければならず、試験発射を越えて兵器化をするにはかなりの時間がかかると見通した。



周成河 zsh75@donga.com