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[社説]崔順実容疑者の不正を覆い隠した禹柄宇氏は断罪を受ける時だ

[社説]崔順実容疑者の不正を覆い隠した禹柄宇氏は断罪を受ける時だ

Posted November. 12, 2016 09:16,   

Updated November. 12, 2016 09:16

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2014年末、大統領府文書流出事件の主犯とされたハン・イル前警衛が11日、検察が押収したUSBに「崔順実(チェ・スンシル)容疑者が大統領のプライベートを掌握し、大韓乗馬協会などに圧力をかけている」という情報が入っていたと暴露した。ハン元警衛は、「当時、文書を同僚だった故チェ・ギョンナク警衛に渡したと供述すれば不起訴も可能だ」と懐柔した民政秘書官室の行政官がこのような崔順実情報が入ったファイルも持っていったと話した。大統領民政秘書官室が検察の文書流出捜査に直接関与した事実が当事者の暴露で明らかになったのだ。

ハン前警衛は、検察の捜査で崔順実容疑者について誰も尋ねなかったと話した。検察が捜査する意志があったのかも疑問だが、監査機関を管轄する民政秘書官室も捜査を求めなかった。当時、禹柄宇(ウ・ビョンウ)民政秘書官が鄭允会(チョン・ユンフェ)氏の国政介入を大統領府文書流出事件で処理し、翌年1月に民政首席秘書官に抜擢されたことは周知の事実だ。崔順実国政壟断の芽が2年前に摘まれていたなら、いま国民が感じる屈辱感と国政乱脈は避けられただろう。

禹氏は、株式収賄疑惑の陳ギョン準(チン・ギョンジュン)前検事長の人事検証を十分にしなかったことだけでも職を辞すべきだった。しかし禹氏は、ソウル 江南(カンナム)の妻の実家の土地特恵処分と夫人の農地法違反、機動警察の息子の特恵職務などの疑惑が次々に明るみになり、これを報道する報道機関を脅迫して持ちこたえた。これらの問題で検察に呼ばれても傲慢な態度で「皇帝召喚」待遇を受け、国民の怒りを買った。

崔容疑者らが朴槿恵(パク・クンへ)大統領をバックに長官や首席秘書官に介入して国政課題である文化隆盛の予算まで自由にしてあらゆる利権を得ることができたのは、民政首席室が見て見ぬふりをしたからだ。文書流出事件後、崔容疑者の国政壟断を制止する機会が何度もあったにもかかわらず朴大統領の失敗を放置したことは、誰よりも禹氏の責任が大きいと言わざるを得ない。

検察は、禹氏が大統領府にいる時は事情聴取も十分にできなかった。検察の捜査チームにも禹柄宇師団が入っているという話もある。禹氏が検察をはじめ政府あちこちに影響力を行使して不当な指示をしたことは、検察がよく分かっているだろう。検察は今からでも禹氏を職権乱用で厳しく罰しなければならない。Kスポーツ財団がロッテから受け取った70億ウォンを家宅捜索の前日に返した件も、民政首席室から漏れた疑惑がある。禹氏を断罪することが正義の第一歩だ。