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宥和論者の元米高官も北朝鮮先制打撃論に共感示す

宥和論者の元米高官も北朝鮮先制打撃論に共感示す

Posted October. 10, 2016 09:19,   

Updated October. 10, 2016 09:22

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最近「北朝鮮と対話するよりは制裁を行うべいだ」と主張した米国内の代表的な宥和論者とされるクリストファー・ヒル元国務次官補(写真)がワシントンの一部で北朝鮮への先制打撃論が持ち上がっていることに「大変慎重でなければならないが、(その背景には)多く共感している」と話した。これは、マイケル・マレン元統合参謀本部議長に続き、ティム・ケイン民主党副大統領候補が4日のテレビ討論会で「北朝鮮の差し迫った威嚇に対しては(先制攻撃)措置を取らなければならない」と述べたことで米国内に広がっている北朝鮮への超強硬姿勢を反映するものだ。

ヒル氏は8日(現地時間)、米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)のインタビューで、「米国は北朝鮮が運搬可能な核兵器を完成し、これを(東倉里)発射台に立てるなら、ただ発射するのを見守ってはいないだろう。運命的な決定を下すかもしれない」と話した。また「最近、先制的(軍事)措置に触れたマレン元議長の立場には、大変共感している方だ」とし、「だが重要なのは、まだ私たちは、まだそのような状況には来ていないということだ」と話した。

ヒル氏は同日、本紙記者との電子メールでのインタビューに、「今の状況で北朝鮮への先制攻撃論に言及するのは大変慎重でなければならない。これは戦争の状況を意味するからだ」とし、「対北朝鮮先制攻撃論は、我々に特殊な事情があったときに考慮できることを意味する」と答えた。これは、中国との連携強化で全面的な制裁に取り組み、北朝鮮を非核化を条件にした交渉のテーブルに呼び出す努力をしたうえで、それでもダメだったら「最後の手段」として先制攻撃を選択肢の一つとして考慮すべきであるということを強調したものだ。

ヒル氏は、北朝鮮の核能力については、「北朝鮮は、もはや国際社会の注目を集めようと核実験をしているのではない」と言い、「北朝鮮の核実験は運搬可能な核兵器の設計を完成するために行われているのだ。我々は現在、極めて危険な時期を目撃している」とコメントした。

米国の次期政権の対応に関連しては、「北朝鮮核問題は(今より)高い優先順位を与えるべきだ」とし、「(最近歴代の)米政府は、北朝鮮よりは中東問題により多くの時間を使ったが、北朝鮮が(イスラミックステート=IS=のような)中東の最も酷い問題よりも、米本土により大きな脅威となるだけに、優先順位を高めるべきだ」と強調した。



워싱턴=이승헌 ワシントン=イ・スンホン特派員 특파원ddr@donga.com