日本国王は昨年の戦後70年の戦没者追悼式で「深い反省」という表現を初めて使った。日本国王が追悼の言葉で2年続けて同じ表現を盛り込んだことをめぐって、思いが込められているという解釈が出ている。憲法に禁止された政治介入を避けながらも、過去の美化と憲法改正など右傾化の歩みを見せる安倍晋三首相に間接的に注意を与えたということだ。
さらに日本国王は、「全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈る」と述べた。
一方、これに先立ち式辞を読んだ安倍首相は、過去に対する反省を軽視した。安倍首相は、1993年の細川護煕首相の時から歴代すべての首相が言及してきた「アジア国家に対する日本の加害と反省」を4年間、省略した。
安倍首相は同日、追悼式に出席する前に太平洋戦争のA級戦犯が合祀された靖国神社に自民党総裁として玉串料を私費で奉納した。安倍首相が直接参拝しなかったのは、軍国主義を助長するという批判を避け、韓国や中国など周辺国の反発を憂慮したものとみられる。特に来月4、5日に中国浙江省杭州で開かれる主要20ヵ国(G20)首脳会議に合わせて推進している中国の習近平国家主席との首脳会談も考慮したようだ。
安倍首相は玉串料の奉納で間接的に参拝したが、安倍内閣の一部の閣僚と側近は周辺国の反発にもかかわらず参拝を強行した。高市早苗総務相、丸川珠代五輪相、安倍首相の側近である萩生田光一官房副長官が靖国神社を参拝した。山本有二農林水産相は6日、今村雅弘復興相は11日に参拝を終えた。超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の議員約70人も同日午前、靖国神社を集団参拝した。
韓国外交部は声明を発表し、「日本政府と議会の責任ある指導者が侵略戦争の歴史を美化する靖国神社に再び玉串料を奉納し、参拝したことに対して深い憂慮と遺憾の意を表する」と抗議した。
東京=チャン・ウォンジェ特派員 チョ・スンホ記者
도쿄=장원재특파원 peacechaos@donga.com · 조숭호기자 東京=チャン・ウォンジェ特派員 shcho@donga.com