外交部や海洋水産部は同日、「国際海底機構(ISA)の第22回総会で、鉱区探査が最終的に承認された」とし、「今回の決定で、太平洋マンガン団塊鉱区やインド洋海底熱水鉱床などに次いで、5番目の独占鉱区を確保することになった」と明らかにした。この探査鉱区に埋蔵されたマンガン殻は、コバルトやレアアースの含量が高く、水深が深いところにあるマンガン団塊より採鉱コストが低いので、各国の関心が高い。隣接したところには、中国や日本、ロシア、ブラジルの鉱区が位置している。
政府は、この鉱区にマンガン殻4000万トンが埋蔵されていて、毎年100万トンずつを商業生産することになれば、今後20年間、6兆ウォンの輸入代替効果があるだろうと期待している。政府は、2018年にISAと探査契約を交わして、精密探査を行った後、最終開発有望鉱区を決めて、民間主導で本格的商業生産に乗り出す計画だ。
今回の確保を受け、我が国が公海で3つの鉱種(マンガン団塊、海底熱水鉱床、マンガン殻)の独占探査鉱区をすべて確保した国になったことも大変意義があると、政府は説明した。これまで3つの鉱種の独占探査権を全て確保した国は、中国やロシアだけだ。マンガン団塊とは、マンガン殻(水深800〜2500メートル)と成分は似ているが、分布地域(水深4500〜5000メートル)やその形が異なる。海底熱水鉱床は、マグマで加熱された熱水が沸きあがる過程で金属イオンが沈殿して出来上がった鉱物資源だ。
조숭호기자 チョ・スンホ記者 shcho@donga.com