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ジカウイルス、海外で感染拡大…蚊に刺されば2週間以内に発症

ジカウイルス、海外で感染拡大…蚊に刺されば2週間以内に発症

Posted January. 30, 2016 07:58,   

Updated January. 30, 2016 08:48

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新生児の小頭症をもたらすとされるジカ(Zika)ウイルスが海外で拡大し、国内でも懸念と疑問の声が高まっている。韓国国内ではまだ発症した事例がないが、東南アジアなどでも症例が次々と報告されており、妊娠中の女性は注意が必要だ。疾病管理本部は29日、ジカウイルスに関する情報を「質疑応答(Q&A)」の形でまとめ、ホームページ(www.cdc.go.kr)に掲載した。

これによると、ジカウイルスに感染した蚊に刺された場合、通常2~7日、遅くても2週間以内に発熱や発疹、目の充血などの症状が出る。「最大2年後にも発症することがある」といううわさは、全く事実ではない。このウイルスを移す南米地域のネッタイシマカは、韓国には生息していない。韓国のヒトスジシマカにより媒介される可能性もあるが、まだ報告された事例はない。

ジカウイルスは人と人の日常的な接触や空気を通じて感染することはなく、輸血や性的関係により感染する可能性はあるが、実際にこういうケースはめったにないと専門家は説明する。特に、韓国で海外旅行に行ってきた人は帰国から1ヵ月以内には献血することができないため、輸血により感染する可能性は低いといえる。

ここ2ヵ月間ジカウイルスが発生した国はブラジル、メキシコ、グアテマラなど中南米22カ国とタイ、サモア、カーボベルデ(アフリカ)の計25カ国だ。これらの地域を旅行したとしても、症状が見られない場合は診断検査を受ける必要はない。ただし、2週間以内に感染が疑われる症状が出れば、医療機関で診療を受けなければならない。1950年代に初めて知られたジカウイルスは妊婦の胎内で新生児の小頭症をもたらすとされているが、まだワクチンや治療薬がないため、恐怖は高まっている。



이정은 イ・ジョンウン記者 기자lightee@donga.com