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「私も幸せになる」 独居高齢者にお弁当を配る脱北看護助手のキム・オクファさん

「私も幸せになる」 独居高齢者にお弁当を配る脱北看護助手のキム・オクファさん

Posted April. 01, 2015 07:12,   

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4日間は午前7時から午後7時まで働き、その後の4日間は午後7時から午前7時まで働く。このような生活の繰り返しが、産婦人科で働く脱北者の看護助手、キム・オクファさん(42=ソウル奉天洞、写真)の日課だ。

夜から次の日の朝まで働く4日間の日中の生活は、他の人とはだいぶ違う。病院から帰った後、一息つく間もなく、午前9時から午後2時まで近くのYMCA福祉館で、独居高齢者をサポートするボランティア活動に励んでいる。キムさんがボランティア活動に関心を持つようになったのは、09年のある日だった。

「08年韓国に渡ってきました。看護師になるための勉強をしていたある日、私が住んでいたアパートのエレベーターで、お弁当を運んでいる若い大学生たちに出会いました。最初は、弁当会社で働いているのかなと思いました」

しかしそうではなかった。青年たちは、アパートの独居高齢者にお弁当を配達するボランティア活動をしていた。金さんが「ボランティアをするには、会社のように面接を受けなければならないのですか」と聞くと、「誰でもできます」という返事が返ってきた。その頃、街で練炭配達ボランティアをする人々も見かけた。自分の定着を支えてくれたサポーターたちも、皆ボランティアだった。

「私も彼らのように、誰かの力になりたい。私にできることは何だろう」

10年看護助手になり、しばらく忙しい生活を過ごしていた金さんは、13年10月からボランティア活動を始めた。この時から独居高齢者のためのお惣菜を作り、お弁当を配達する活動を着実に続けている。体力的にきつい時も多いというキムさん。「激務で大変なのに、なぜボランティア活動を続けるのですか」と質問した。

「北朝鮮では会計の仕事をしていました。食べていくこと自体が大変だったから、人を助けるという認識がなかったのです。今もすっかり疲れてはいますが、冷たい部屋で苦労されているお年寄りの方の手が、私が渡したお弁当で温まるのを見ると、私も幸せになります」



zeitung@donga.com