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[社説]中朝首脳会談、核放棄と改革開放を引き出してこそ意味がある

[社説]中朝首脳会談、核放棄と改革開放を引き出してこそ意味がある

Posted March. 09, 2015 07:27,   

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中国の王毅外相が、北朝鮮と中国の首脳会談の可能性について、「両国の指導者がいつ会うかは両国の都合のよい時機を見るべきだ」と述べた。王外相は、「中国と北朝鮮間の伝統的な友情を重視し、両国関係の正常な発展に尽力する」として、このように明らかにした。明示的ではないものの、習近平国家主席と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の首脳会談を検討していることがうかがえる。金正恩政権以降、中朝関係がギクシャクしていたため、中朝首脳会談が開催される場合、国際社会の視線は集中する。

習主席と金第1書記は今年3度会う機会がある。来月インドネシアで開催されるアジア・アフリカ首脳会議と5月にロシアで行われる対独戦勝70周年記念式典、そして9月の中国の戦勝70周年記念式典だ。特に、非同盟会議の求心体であるバンドン会議60周年を迎えて開かれるアジア・アフリカ首脳会議には、1965年に金日成(キム・イルソン)主席が金正日(キム・ジョンイル)総書記と共に出席した前例がある。金第1書記が出席する場合、中朝首脳会談が開催される可能性がある。中国が金第1書記を北京に招待して、格式を備えた会談をすることも可能だ。今年は、金第1書記が外交舞台にデビューする可能性が高い年と見られている。

北朝鮮と中国はこの3年間、血盟という言葉が色あせるほど関係が思わしくなかった。両国の人的交流が年平均47.6回から15回に、金総書記時代の3分の1に減ったという報告もある。軍事交流も大幅に減り、経済関連の政府代表団の交流は全くなかった。北朝鮮の核実験が決定的に両国の関係を悪化させ、中国と近かった張成沢(チャン・ソンテク)氏の処刑も悪材料となった。一方、習主席が主席就任後、平壌(ピョンヤン)よりソウルを先に訪問するなど、中国の韓半島政策に変化があった。

中国が北朝鮮との首脳会談を検討するのには、最近、北朝鮮とロシアが接近していることを意識した面がある。中国は、韓米同盟が存続する間は北朝鮮を簡単に捨てることはできないだろう。しかし、核武装に固執する「ならず者国家」を抱え込むことも重荷だ。ただ、金第1書記が指導者となってから、経済分野で改革開放の動きを見せているのは鼓舞的だ。金総書記は晩年、1年間に3度も中国を訪れたが、改革開放に進むことはできなかった。習主席が金第1書記を説得して核放棄や改革開放など北朝鮮の変化を引き出してこそ、中朝首脳会談が北東アジアの平和と安定に貢献することができる。