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韓中FTA妥結、世界最大の内需市場が開かれる

韓中FTA妥結、世界最大の内需市場が開かれる

Posted November. 11, 2014 03:11,   

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韓国と中国が、両国の国交正常化から22年ぶりに「歴史的協定」を結んだ。朴槿恵(パク・クンへ)大統領と中国の習近平国家主席は10日、中国北京の人民大会堂で行われた首脳会議で、韓中自由貿易協定(FTA)の実質的妥結を宣言した。韓中が20数年ぶりに、適性国から経済同盟国へと劇的な関係発展を遂げたのだ。世界最大内需市場である人口13億人の中国市場の門戸が開かれ、低迷している国内景気の突破口が開かれるかどうか注目を集めている。中国は、韓国の最大輸出相手国であり、輸入相手国でもある。

韓中FTA交渉は、両国首脳が会う1時間45分前の同日午前8時になって、ようやく劇的妥結にこぎつけた。両国が交渉を開始してから2年6ヵ月かかった。最後まで両国の開放レベルや米問題、品目別原産地基準などが最大の焦点だった。

朴大統領は、韓中首脳会議で、「韓中FTA交渉の実質的妥結は、グローバル景気の回復が遅れ、低成長の局面が続いている世界経済にとって嬉しいニュースだ」とし、「このような協力基調を続けることで、韓中の戦略的パートナーシップ関係を、より一層発展させていくことを願う」と語った。

韓国は、米を交渉から完全に排除した上、農水産物の開放レベルを最大限下げたことを、最大の成果と取り上げている。一方、中国は、自動車を関税撤廃品目から外し、液晶表示装置(LCD)パネルを、「10年以内」の関税撤廃で固めている。韓国は農水産業分野を、中国は製造業分野を一定期間保護できるようになった。

韓中FTA交渉の妥結を受け、韓国は米国と欧州連合(EU)に続き、中国まで締結したことによって、世界3大経済圏との間で全てFTAを交わした国となった。韓中FTAが実施されれば、韓国は毎年、54億4000万ドル(約6兆ウォン)の関税削減効果をあげるものと見られる。

韓中FTAは、中国にとっても格別な意味がある。中国は初めて、上位10位圏の交易国とのFTAを実現させた。しかし、韓中FTAは、中国には経済的実益よりは、外交安保的な意味合いの方がより大きいという見方もある。韓国を中国経済ブロックの中に引きこんだことで、韓米外交同盟に立ち向かうことのできる基盤を作ったという。

韓中両国は今年末まで、FTAの最終文言の調整と法律的検討を経て、来年初頭に正式に署名する予定だ。