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[社説]朴大統領の5・24措置の解決策は北朝鮮の態度変化にかかっている

[社説]朴大統領の5・24措置の解決策は北朝鮮の態度変化にかかっている

Posted October. 14, 2014 08:41,   

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朴槿恵(パク・クンへ)大統領は昨日、統一準備委員会の2回目の会議で、2010年3月の哨戒艦「天安(チョンアン)艦」沈没事件と関連した5.24北朝鮮制裁措置の解決策や北朝鮮への肥料支援の必要性について触れた。これまで、この措置の解除を求めてきた北朝鮮としては、「南北の当局者が会って、責任ある真剣な姿勢で対話をし、解決していかなければならない」という朴大統領の発言は、注目すべき話だろう。

朴大統領の発言は、対話が打ち切られ、挑発が後を絶たない南北関係を、何としてでも進展させようとする苦心から出てきたものと見られる。朴大統領は、韓半島信頼プロセスやドレスデン構想などを通じて、統一による巨大経済効果のビジョンを示してきたが、北朝鮮は、「吸収統一のための狙いだ」と、疑ってばかりいる。朴大統領の北朝鮮向けビジョンへの国民の理解もあまり高くないのが現状だ。東亜(トンア)日報とアサン政策研究院の3回目の世論調査では、統一を急いではならないという回答が72.9%にも上った。朴槿恵政府の対北朝鮮政策についても、不満足(47.7%)が満足(41.7%)より高かった。北朝鮮の責任が大きいとはいえ、現政府発足後、南北関係の緊張状態が長引くことによる国民の不満指数ともいえる。

南北関係が、李明博(イ・ミョンバク)政府のときは、北朝鮮の核実験やミサイル発射、天安艦沈没事件、延坪島(ヨンピョンド)への砲撃などで冷え込んだ。朴槿恵政府発足後も、1年8ヵ月が過ぎたのに、南北対話は事実上打ち切られている。

金剛山(クムガンサン)観光だけでも、07年、観光客のバク・ワンジャ氏殺害事件について、北朝鮮が謝罪や再発防止への約束などを適切にせず、今まで再開されずにいる。折角朴大統領が5.24措置の解決策について言及しだだけに、韓国側を動かすためには、北朝鮮は行動で真剣さを示すべきだ。

北朝鮮は今年3月、天安艦沈没事件4周年の時、「この事件をこれ以上、北南関係改善を防ぐ人為的障害として残しておいてはならず、緊張緩和の足かせとして放置してはならない」と明らかにした。北朝鮮が、真剣に南北関係の改善や緊張緩和を願えば、かつてとは違う姿を示すべきだ。何の名分も無しに、政府が5.24措置を突然解除することなどできないではないか。2回目の高官レベルの接触が、北朝鮮の変化した態度を測る目安になるだろう。