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「ライオンキング」李東国、センチュリークラブ入りに現実味

「ライオンキング」李東国、センチュリークラブ入りに現実味

Posted August. 23, 2014 03:35,   

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1998年5月16日、サッカー・フランスW杯本大会出場を控えて韓国対ジャマイカの強化試合が行われたソウル蚕室(チャムシル)メインスタジアム。2−1で韓国がリードした後半34分、あどけない顔の19歳の少年が降りつける雨に濡れた顔を拭きながら、ピッチの外の第4審判員の横で誰かを待ちわびていた。

浦鉄(ポチョル)工業高校を出てはプロデビューと同時にカップ大会で4ゴールを決めている少年は、当代最高のストライカーで憧れの選手だった黄善洪(ファン・ソンホン=現浦項監督)とハイタッチをした。黄善洪と交代した少年は、髪をなびかせながら3万人の観客が見守る中、猛スピードでピッチに駆け込んだ。

「ライオンキング」こと李東国(イ・ドングク=35・全北)が国家代表にデビューする瞬間だった。その半月前の1998年5月1日。李東国は車範根(チャ・ボングン)監督率いるW杯代表に名を連ねた。当時の李東国は満19歳1日。李東国が保持している最年少W杯代表記録は、未だ破られていない。それから今まで、李東国は国際Aマッチに99回(30得点)出場している。Aマッチ100試合に出場した選手に与えられる国際サッカー連盟(FIFA)公認の「センチュリークラブ」の一員になるまで、あと1試合だけを残している。

李東国が、韓国人としては9人目となるセンチュリークラブ入りのチャンスをつかんだ。李東国は、来月に予定されているベネズエラやウルグアイとの親善試合に臨む韓国代表のメンバーに選ばれるのは「ほぼ間違いなし」と見られている。プロサッカー・Kリーグで最盛期を越える活躍を見せ、サッカー協会・技術委員たちの間では、李東国の代表選手に異論がない模様だ。とりわけ長身FWの金信𨪙(キム・シンウク=26・蔚山)が仁川(インチョン)アジア大会の代表メンバーにワイルドカードとして選ばれたため、長身のワントップFWは李東国しかいない。

25日に発表される代表メンバーに含まれれば、李東国は実に16年4ヵ月を韓国代表として活躍することになる。1994年3月5日の米国戦でAマッチにデビューし、2010年8月11月のナイジェリア戦を最後に太極(テグク)マークを返上したGK李雲在(イ・ウンジェ=16年5月)と肩を並べることになる。次期代表監督就任後の10月と11月に予定されている4度のAマッチにも代表メンバーに選ばれれば、黄善洪(103試合50得点)の記録も超えられる。

李東国は今季Kリーグで10ゴール6アシストを記録し得点ランキング1位、アシストは2位をマークしている。サッカー選手としては「還暦」に近い35歳とはとても思えないほど、一回り年下の後輩たちとの競争で全く負けていない。終わるまでは終わりではない李東国だ。

一方、ブラジルW杯で相手守備に噛み付いてFIFAからAマッチ9試合出場停止処分を受けているルイス・スアレス(27=バルセロナ)は韓国との親善試合には参加しない。