Go to contents

統一、緻密に準備してこそ大飛躍のチャンスになる

統一、緻密に準備してこそ大飛躍のチャンスになる

Posted January. 07, 2014 06:15,   

한국어

朴槿惠(パク・クネ)大統領が昨日、新年の記者会見で韓半島統一時代を切り開くための基盤の構築を政権2年度の中核国政目標に据えた。統一は韓民族の悲願であり、韓半島の平和を確保できる最も確実な方法だ。統一が南北合意による方式よりは、ドイツの場合のように北朝鮮政権の急な崩壊を通じて実現する可能性が高い。いつ統一が実現するか予測できないが、我々がこれから着実に準備しなければならない理由だ。

南北は69年間分断している状態だ。国民の大多数が南北分断以後に生まれたため、分断を現実として受け入れる雰囲気が形成されている。昨年末、セヌリ党の汝矣島(ヨイド)研究院青年政策研究センターのアンケート調査で、調査対象の大学生の47.3%が「統一が不要だ」と答えた。「統一が必要だ」と答えた大学生は若干多い52.4%だった。北朝鮮は口先では「わが民族同士」を主張しながらも、実際は住民を「金日成(キム・イルソン)民族」に洗脳させて、民族の同質性を縮小させている。

朴大統領は、「統一は大飛躍のチャンスだと思う」という言葉で統一への意志を表現した。現代(ヒョンデ)経済研究院は昨年、南北が統一すれば2050年ごろには世界第9位の経済大国になると見通した。国際機関や専門家らは7500万の人口を持つ統一韓国が経済的・政治的に世界の主導国になると予見する。世界的な投資専門家のジム・ロジャースは、「南北統合が始まれば、少なくとも3億ドルに達する全財産を北朝鮮に投資したい」と話した。分断の克服だけでなく、韓国の跳躍のためにも統一は必要だ。

一部では統一費用を懸念するが、分断費用がさらに大きい。南北対決による安保不安と韓国経済が低評価されるコリア・ディスカウントを勘案すれば、我々が進むべき道は明らかだ。国民と政府が統一後の幸せと便益が分断による苦痛と費用よりずっと大きいという認識を共有してこそ、統一に近づける。

朴大統領の表現どおり、統一時代を阻害する主なハードルである北朝鮮核問題の解決も不透明だ。統一は緻密に準備し、粘り強く努力するしかない。朴大統領は旧正月の南北離散家族の再会をしようと提案した。北朝鮮の金正恩も1日、新年の挨拶で、「北南(南北)間の関係改善のための雰囲気を作らなければならない」と主張したからには、拒否するのは難しいだろう。統一基盤の構築のためには、人道的交流の拡大を通じ、民族同質性の回復に向けた努力を強化しなければならない。