Go to contents

日本を追い越した経常収支の黒字、立法で支えるべきだ

日本を追い越した経常収支の黒字、立法で支えるべきだ

Posted November. 05, 2013 03:14,   

한국어

今年1月から8月までの韓国の経常収支の黒字額は、422億2000万ドルと、日本の黒字額415億3000万ドルより6億9000万ドル多かった。年間経常収支の黒字額の予測値も、韓国は630億ドル、日本は601億ドルと、韓国のほうが29億ドル多い。この傾向が続くことになれば、今年の韓国の経常収支の黒字額は、史上初めて日本を追い越すことになる。かつて、日本の経常収支の黒字額が、韓国の10倍前後だったことを思い浮かべば、隔世の感がある。

黒字行進の立役者は、輸出の好調だ。韓国の10月の輸出額は、月間基準で史上最高額の505億1100万ドルと集計され、初めて500億ドルを超えた。今年の年間輸出額は5500億ドルと予測される。

1964年に年間1億ドル台だった韓国の輸出額は、1977年に100億ドルを突破したのに続き、経済開発に本格的に乗り出してから半世紀で、5500倍へと急増した。

今回の成果は、経済や企業を取り巻く環境が芳しくない条件の中でのものなだけに目立っている。ウォン高と円安は、海外市場で韓国製品の価格競争力に負担を与えた。多くの企業が同時多発的に捜査を受けており、経済民主化の風のなかで、企業家らのやる気も萎縮している。企業の過ちは、法の審判を受けて当然だが、だからといって、世界市場での善戦した企業の心労を低く評価してはならない。

経常収支の黒字と輸出及び外貨保有高の増加は、08年のグローバル金融危機などの海外発の突発的悪材料に見舞われたとき、韓国経済の支えとなる。最近、貿易関連指標が良好で、経済成長率も回復に転じているが、このような温もりは、景況感の回復へとつながっていない。その中身を突き詰めれば、輸出や成長率の指標は、三星(サムスン)や現代(ヒョンデ)自動車など、国際競争力の高いいくつかの大手企業が率いている現状がある。大規模な経常収支の黒字で、ウォンの切り上げへの圧力がさらに高まれば、輸出増加の勢いがこれ以上続くかどうか疑問だ。

輸出は、国土面積が狭く、天然資源の少ない韓国の現在を作り上げた原動力だった。政府は輸出のエンジンを引き続き稼動させながら、内需景気を一緒に蘇らせる政策を進めなければならない。経済と民生のためには、政府や企業に劣らぬほど立法権を持っている政界の責務が大きい。現在、国会には102件の経済活性化法案が係争中だ。与野党は、経済再生関連法案を早めに処理し、経済の不確実性を減らしてほしい。