Go to contents

レッドカーペットを占領した「シュレックとフィオナ姫」

レッドカーペットを占領した「シュレックとフィオナ姫」

Posted October. 12, 2013 03:51,   

한국어

今年も例外ではなかった。女優たちのドレスは、今回の釜山(ブサン)国際映画祭(12日閉幕)でも、主役の俳優らを凌ぐ「華やかな脇役」だった。今年の釜山国際映画祭の最高の話題は、新人女優・カン・ハンナが身にまとっていた、背中と腰の一部を大胆にあらわしたシースルー(体が透けて見える)ドレスだった。このドレスは、国内ブランド「マックアンドローガン」が作った。デザイナーの夫(「ローガン」、本名はカン・ミンジョ)と妻(「マック」、本名はカン・ナヨン)が一緒に経営しているブランドだ。

この夫婦は今年、釜山国際映画祭の隠れたスターだ。カン・ハンナのほか、キム・ミンジョンやソ・イヒョン、チョ・ヨジョン、ファン・インヨン、イ・ソヨン、シム・イヨンなど、なんと12人の女優が、マックアンドローガンのドレスをまとって、カメラの洗礼を受けた。世界の複数の有名ブランドが、舞台裏で競争を繰り広げる映画祭では、大変異例のことだ。

11日、ソウル江南区鋻潭洞(カンナムグ・チョンダムドン)のショールームで会った夫婦は、「ハンナ氏を目にしたとたん、東洋人女性としてはなかなか手にしがたいすばらしい後姿が『芸術』だという気がした」と話した。「女性的魅力を最大化するため、前のほうは慎ましく、後ろのほうは大胆にデザインしたブラックドレスを勧めた」という説明だった。

「ハンナ氏も、ドレスを目にし、最初はやや驚いたようだったが、実際試着してみて、体にぴったり合う姿を目にし、自信を持つようになった」(カン・ミンジョ氏)

女優のチョ・ヨジョンは、自分のイメージに見合う綺麗なドレスを先取りしようと、釜山国際映画祭開幕2ヵ月前に、この夫婦を訪ねてきた。

2人は共に、フランスの有名ファッションスクール・パリ衣装組合学校出身だ。

「パリの同じ会社で働く時、巨体で狭い通路を通らなければならず、自然にスキンシップをするようになり、情が芽生えた」という夫と、「異名が『シュレック』の夫のおかげで、自ずと『フィオナ姫』と呼ばれるようになった」と笑う妻は、人一倍の仲良さでも有名だ。

この夫婦は08年、韓国で、自分らの英語の名前からとってきた「マックアンドローガン」ブランドを立ち上げた。それからわずか半月足らずで、その年の年末テレビ局の授賞式で、なんと23人のスターから「選ばれる」身となった。レッドカーペット上のドレスのPR効果が高まり、海外の複数のブランドも、スター獲得に血眼になっている。そんな中、スターらが、マックアンドローガンのドレスを最も多く選んでいる理由は果たしてなんだろうか。

この夫婦デザイナーは、「韓国人女性の体系にぴったり合うように製作できること、服ではなく、女優のほうを目立たせるデザインであること、そして、その時代状況や哲学を反映させることを、高く評価しているような気がする」と豪傑に笑った。