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Kポップの力「ポイント振り付け」

Posted April. 16, 2013 05:51,   

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ジェントルマンの当初の反応は、さまざまな面で江南(カンナム)スタイルのブームの時と似かよった様子を見せている。プロモーションビデオを目にしたネットユーザーらの反応を盛り込んだ映像の「リアクションビデオ」が、次々とアップロードされている。パロディ映像も殺到している。このようなブームには、Kポップが持っている「ポイント振り付け」の力が大きく働いている。

●5〜10人で画面を埋め尽くしたポイント振り付け

パロディの主要ターゲットは、ジェントルマン人気の立役者ともいえる「傲慢なダンス」だ。江南スタイルのブームが「馬乗りダンス」とあいまっていたことと似ている。傲慢なダンスは、ガールズグループ・ブラウンアイドガールズが09年の発表の時から、エレクトロニックスオーディオのリフレーンにあわせ、腰を揺らすポイント振り付けで大きな人気を集めた。ポイント振り付けとは、リフレーンに登場し、アイドルグループの群舞にはっきりと印象を与える部分的振り付けを指す。馬乗りダンスと傲慢なダンス共に、Kポップ流のポイント振り付けの真髄ともいえる。ワンダーガールズの「テルミー」や「ノーバディ」、スーパージュニアの「ソーリーソーリー」、ティアラの「ボピップボピップ」、少女時代の「フット」など、Kポップの目立った特徴であるポイント振り付けは、これまで、世界の人たちの足や腰を忙しくさせてきた。ポイント振り付けの元祖は、ほかならぬ国民体操だ。

誰もが、簡単にまねできるほど優しい「リズム」でなければならない。足腰を伸ばしたり、可愛くステップを踏む形が多い。

やさしいものが全てではない。該当グループの魅力や歌の歌詞、音楽的特性をうまく表さなければならない。二つの条件を同時に満足させなければならず、ポイント振り付けを作るのは容易なことではない。Kポップの振り付けを作る振り付けチームの中でも、曲前半の振り付けをうまく作る振り付けチームと、ポイント振り付けをうまく作って、ヒットと直結させる振り付けチームとに分かれる。昨年、新人ガールズグループのデビューを準備してきた小規模芸能事務所の代表は、「ポイント振り付けに強いチームを口コミで探しだし、相当な金額を払って振り付けをもらってきた」と主張した。

●斡旋窓口もなく、著作権の概念も曖昧

振り付け費は、歌手でない振付師のレベルによって策定される。Kポップの振り付けを専従する振り付けチームは、特定曲の振り付け動作や動線を指す「試案」1件に300万〜500万ウォンを受け取っている。振付師の認知度によって、1件当たり1000万ウォンを受け取るケースもある。「試案費」は普通、一度支払われれば、それで済む。作詞や作曲のように、歌が消費されるたびに受け取る著作権の概念がまだ樹立されていないからだ。

ポイント振り付けは、Kポップの人気で世界的な影響力を行使するようになったが、それに見合う待遇を受けていない。海外から注文が入ることもあるが、成立することなどほとんどない。斡旋する団体や個人がいないからだ。ある振り付けチームの関係者は、「海外アルバム会社がよい振り付けを目にし制作を依頼したくても、どこに連絡をすればよいか分からず困惑している。Kポップの振付師らの力量に比べ、それ相応の優遇を受けていない」と伝えた。



imi@donga.com