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[オピニオン]南男北女の結婚

Posted November. 04, 2011 06:54,   

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「南男北女」という言葉は、歴史学者の李能和(イ・ヌンファ)氏の「朝鮮女俗考」に初めて登場した後、「女性は北に美人が多く、男性は南に美男が多い」という意味に使われた。最近は、南男北女の意味が世相に伴って変化している。国内に定着した脱北女性と韓国男性が夫婦となることを「南男北女結婚」という。最近、ソウルだけで1年に300〜400人の南男北女カップルが誕生している。映画「シュリ」やテレビドラマ「アイリス」に出てくる北朝鮮女性と韓国男性の愛が現実になったのだ。

◆今年1月現在、韓国に入国した脱北者2万人のうち77%が女性だ。女性の脱北者は00年以降急激に増え、02年に50%を超えた。女性脱北者の中で、結婚適齢期(初婚・再婚含む)に該当する20〜40代が59%を占める。彼らが南男北女の結婚現象を生み出す中心軸だ。脱北女性たちにとって、韓国男性との結婚は、成功的に定着し、安定を得ることができる確実な方法だ。

◆南男北女の結婚を仲介する専門業者まで出てきた。06年に事業を始めた南男北女結婚コンサルティングをはじめ、15の紹介業者がある。南男北女結婚コンサルティングのチェ・ヨンヒ代表は、「北朝鮮出身の女性は配偶者の性格を優先に見て、韓国女性よりも、年齢、職業、教育水準などをあまり問わないため、結婚の成功率が高い」と説明する。従順な態度も韓国男性が好感を持つ要因だ。2日に放送された、未婚男女のパートナーを探すテレビ番組でも、脱北女性が6人の男性出演者の3人から選ばれるほど人気があった。

◆紹介業者を通じて昨年脱北女性に会い、今年初めに結婚したカン氏(35)は、「生きてきた環境が違って大変だと思ったが、取り越し苦労だった。妻は私の両親にも本当によくやってくれる」と幸せそうだった。南男北女カップルが増えることは、統一後のためにも歓迎することだ。しかし、南女北南カップルは多くない。農村に嫁に行きたがらない韓国の都会の女性が、北朝鮮から来た男性との結婚も躊躇するようだ。統一が早く訪れる場合、韓国社会に早く定着した脱北男性は。故郷の女性の一番の花婿候補になるだろうが。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com