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イーランド、欧州ブランドを次々と買収 アジア営業の新戦略

イーランド、欧州ブランドを次々と買収 アジア営業の新戦略

Posted July. 20, 2011 08:54,   

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イーランドグループが海外ファッションブランドを次々と買収している。特に、欧州の景気低迷を受け、有名ファッションブランド各社が次々と買収合併(M&A)の売りに出されており、注目を集めている。イーランドは、知名度の高い欧州ブランドを安価で買い付け、中国をはじめアジア地域で営業を拡大するという戦略を持っている。

イーランドは最近、イタリアのプレミアムカバンブランド「マンダリナダック」を所有しているイタリアのブラーニグループと、マンダリナダック持分買収を巡り本契約を交わしたと、19日明らかにした。買収金額は、金融負債を含め、計700億ウォン。08年、ブラーニグループが、元大株主のフィンダックグループから、マンダリナダックを買収する際に支払った5600万ユーロ(約840億ウォン)より、100億ウォン以上安い金額だ。

ブラーニグループがこのように、売却損失まで甘受しながら、マンダリナダックの売却に踏み切った理由は、日々深刻化しているグループの経営難のためだという。マンダリナダックの大株主のアンティッチペレティエリ氏は08年以降、毎年、売上下落の勢いが止まっていない。イーランドの関係者は、「最近、主要国の財政危機などにより、多くの欧州企業が安価で売りに出されている」とし、「欧州市場に進出できるよいチャンスだと判断し、マンダリナダックを買収することになった」と述べる。

イーランドは、マンダリナダックの財務状態があまり芳しくないとはいえ、現在、4200ヵ所あまりあるイーランドの中国内販売ネットワークを活用すれば、マンダリナダックの早期正常化ができるだろうと自信を示している。イーランドは年明けに、米ファッション雑貨ブランド「ケイトスペード」と、中国内での流通に向けジョイントベンチャを設立し、カバンなどの雑貨市場への攻略に乗り出している。

イーランドは、マンダリナダックを始め、最近、欧州のファッションブランドを次々に買収し、海外市場での規模拡大に乗り出している。イーランドは昨年、イタリアの靴ブランド「ラーリオ」、イタリアの女性向けスポーツ衣類「ベルフェ」、英スコットランドのカシミアブランド「ピータースコット」、同様にスコットランドのニット衣類「ロックカランオブスコットランド」などを買収した。1995年は、英国の伝統的なダッフルコートを生産する「グローバルオール」を買収した。このうち「ベルフェ」は昨年、中国上海でブランドを展開し、中国内での営業に拍車をかけている。

ファッション業界では最近、海外市場に向けたイーランドの攻撃的経営が、韓国ファッションメーカー各社の海外M&Aに少なからぬ影響を及ぼすものと見ている。韓国ファッションメーカーらが海外市場で新規ブランドを展開するよりは、流通網がよく整備されている海外の現地ブランドを買収した方が、危機的要素を減らすことができるという判断からだ。実際、韓国ファッションメーカーの中ではMCMやフィラー、ルイカトズなどが国内に商標権を持ち込み、製品の開発や販売を展開して、逆に親企業を買収したこともある。



wiseweb@donga.com