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韓米合同演習、北朝鮮の港湾施設破壊など最悪の状況に対応

韓米合同演習、北朝鮮の港湾施設破壊など最悪の状況に対応

Posted March. 24, 2011 08:13,   

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核や弾道ミサイル、潜水艦、特殊部隊など北朝鮮軍の戦力で、韓国の主要な港湾施設が破壊、または封鎖される事態に備えた大規模な韓米合同演習が、初めて西海(ソヘ・黄海)で実施されている。

韓米連合軍司令部は23日、今回の演習が来月末まで実施される韓米合同軍事演習「フォール・イーグル」の一環だと説明した。ただ、軍高位関係者は、「1年前、哨戒艦『天安(チョンアン)』沈没事件で立証された北朝鮮の非対称戦力の危険性を韓米軍当局が、深刻に認識したことによるものだ」と明らかにした。

韓米連合軍司令部によると、22〜24日、西海の安眠島(アンミョンド)海上で行われる今回の演習の公式名称は「韓米連合合同海岸揚陸軍需支援(CJ LOTS=Combined Joint Logistics over the Shore)」演習。同演習は、過去、米軍単独で東海(トンへ・日本海)で実施されたことはあるが、韓米連合軍の戦力と物資が大規模に参加して実施されるのは、今回が初めて。

潮の干満の差が大きく、水深が浅い西海を演習場所に選んだ理由は、北朝鮮の奇襲挑発に伴う最悪の状況を想定したためだ。北朝鮮軍は、有事の際、弾道ミサイルや潜水艦、特殊部隊など、非対称戦力を総動員し、釜山(プサン)や浦項(ポハン)、鎮海(ジンヘ)など主要な港湾施設を最短時間で攻撃しようとする。

東海と南海に集中したこのような港湾施設は、有事の際、大規模な米軍の増援戦力が韓国に展開する重要な通路だ。北朝鮮の攻撃で主要な港湾施設が機能を喪失すれば、米軍の増援戦力の投入が遅れたり、遮断される恐れがある。このような状況を考慮し、港湾施設がなかったり、使用が不可能な地域に、簡易埠頭や油類供給装備などを含む臨時の港湾施設を構築し、兵力や装備、物資などを積み出す任務は、韓米連合軍には戦争の勝敗を分けるほど重要だ。

今回の演習に参加した戦力と装備、兵力の規模も、実戦を彷彿とさせる。韓国側からは、救助艦や哨戒艦、高速艇など艦艇5隻と車両66台、各種建設資材や装備、兵力276人が参加した。米国側からは、掃海(機雷除去)艦など艦艇2隻と車両25台、油類供給装備や兵力168人が参加した。1万9000トン級の大型船舶を含む民間船舶16隻も動員された。

韓米連合軍司令部の関係者は、「戦時作戦統制権の返還に備え、今回の演習は企画段階から韓国軍が主導し、指揮官も韓国海軍の将官が担った」と述べた。



ysh1005@donga.com