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脱北の元韓国軍捕虜、滞在国と出国手続きを協議中

脱北の元韓国軍捕虜、滞在国と出国手続きを協議中

Posted June. 25, 2008 07:13,   

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韓国戦争当時、戦闘で重傷を負い、北朝鮮に連れて行かれた元韓国軍捕虜が55年ぶりに北朝鮮を脱出し、韓国への入国を控えている。

拉致被害者家族会の崔成竜(チェ・ソンヨン)代表は24日、記者会見を開き「1951年8月、17歳のときに入隊して参戦した元韓国軍捕虜の金某氏(74)が、今月14日午後10時、豆満江(トゥマンガン)を渡って、いま第3国に滞在している」と明らかにした。

崔代表は同日、金氏の脱北過程を撮影した動画と写真、金氏と第3国で録音した対話内容の一部を公開した。

政府当局者も、「金氏を韓国に連れてくるため、該当国と出国の手続きについて協議している」と明らかにした。

崔代表によると、金氏は1953年7月、韓国戦争の休戦直前に中国人民義勇軍が最後の攻撃を行っていた江原道のクムソン地区戦闘で、敵軍の銃撃に被弾して捕虜となった。

金氏は、拉致されたあと1954年6月から約40年間を平安北道(ピョンアンブクト)一帯の鉱山で働き、1990年代の初頭に咸鏡北道(ハムギョンブクド)に移住して農業に携わってきた。北朝鮮には妻と5人の子ども(1男4女)を残してきた。韓国には兄弟が暮らしているという。

金氏は、李明博(イ・ミョンバク)大統領宛の嘆願書で「今、体も痛め、いろいろと苦しい。…私が、韓国に早く行けるように助けてくださることを、切に願ってやまない」と書いた。

崔代表は、「北朝鮮の蛮行に声も出せずに亡くなった拉致被害者と元韓国軍捕虜たちのためにろうそくを灯して欲しい」と呼びかけた。



kyle@donga.com