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北朝鮮、豆満江国境で襲撃事件

Posted February. 07, 2006 04:10,   

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旧正月の直前、北朝鮮北部の国境地域で、国境警備隊員に対する正体不明の同時多発襲撃事件が発生した。特に、襲撃を行なった武装した不審者の一部は、自動火器まで所持し、組織的に行動した形跡があるなど、背景に関心が集まっている。

▲格闘後、追撃戦〓北朝鮮の消息筋によると、先月28日夕方、咸境北道穏城郡南洋(ハムギョンプクト・ウンソングン・ナムヤン)労働者区の国境警備隊員1名が、中国の開山屯地域から豆満江を渡って北朝鮮に進入してきた数人の男を発見し、逮捕しようとした。しかし、警備隊員と不審者がもみ合いとなり、警備隊員は不審者が持っていたナイフで38ヵ所を刺され、死亡した。国境勤務には2名つくのが原則だが、上級隊員は民家に酒を飲みにいき、死亡した隊員1人でいたところ、事件が起こったという。

もみ合いになって騒がしくなり、数百m離れた近くの警戒所から兵士が駆けつけ、不審者を追いかけた。慌てた不審者たちは、かばんを捨てて、中国の方向に逃走した。

彼らが捨てたかばんから、分解された小銃3丁と弾薬、カムコーダー、中国製の携帯電話などが発見された。銃器の種類などはわかっていない。

同じ時間、ここから約40km離れた会寧(フェリョン)市でも、正体不明の人物が豆満江を渡り、市内や警備隊の宿所に向かって発砲し、急いで中国に引き返した。この過程で、特に交戦はなかったもようだ。

同日、近隣の茂山郡(ムサングン)と他の1ヵ所でも、類似の事件が発生した。

▲脱北者組職の闘争か〓これまで、銃を携帯した北朝鮮の軍人が、国境を越えて中国に行き、強盗行為をしたケースは度々あった。先月17日にも、武装した北朝鮮軍人8人が、延辺朝鮮族自治州図們市の凉水鎮炭鉱を襲撃し、1人が射殺され、3人が逮捕される事件が発生した。しかし、国境の警戒が厳しい北朝鮮の土地に不審者がしのび込み、銃撃事件を起こしたことは前例がなく、今回の事件の影響は大きいものと見える。

北朝鮮関係当局はひとまず、脱北者による反体制団体が、1937年6月の普天堡戦闘をまね、自分たちの存在を誇示した事件だと推定していると、消息筋は伝えた。

金日成(キム・イルソン)主席は、回顧録『世紀とともに』で、「普天堡戦闘は、国内で銃声を響き渡らせ、武装闘争の存在を国内の人民に知らせることが目的だった」と書いている。

北朝鮮ではすでに、「南朝鮮に行った脱北者たちの仕業」といううわさが広まっている。韓国で裕福に暮せないため、北朝鮮で銃声を鳴らし、これを録音し映像まで作って、米国に売ろうとしているという話だ。また、金正日(キム・ジョンイル)総書記の中国訪問を機に、朝中関係を悪化させようとする勢力が背後で操っている事件だといううわさも流れている。



zsh75@donga.com