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エルサレム首都認定、パレスチナ各地で抗議デモ

エルサレム首都認定、パレスチナ各地で抗議デモ

Posted December. 09, 2017 09:40,   

Updated December. 09, 2017 09:45

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8日午後1時(現地時間)、エルサレムの旧都市にある8つの城門の一つ「ダマスカス門」には、付近の礼拝所で礼拝を終えたパレスチナのイスラム教徒が集まった。パレスチナのガザ地区を統治するハマスは、金曜の合同礼拝で多くのパレスチナのイスラム教徒が集まる8日を「怒りの日」と宣言し、パレスチナ民衆蜂起「インティファーダ」を扇動した。

数十人のパレスチナ人が、「私たちはエルサレム人であり、エルサレムで暮らす」と叫び、抗議デモを行った。CNNによると、エルサレムで育ったナワル・サフタイさん(45)は、「エルサレムは私の人生だ。『エルサレムはもはやお前のものではない』と言ったトランプ大統領の発言は、彼が私の全てを奪ったことと相違ない」と怒りを露わにした。

6日、トランプ氏がエルサレムをイスラエルの首都に認定したことで、エルサレムのイスラム教徒の間では米国の仲裁役としての信頼が崩れた以上、自ら権利を守らなければならないというムードが強まっている。ジョージ・アサドさん(43)は、「トランプ氏の発表は、イスラエル側である米国の本当の姿をあらわしたもの」とし、「両国の解決策を話し合う平和の定着を土に埋める最後の釘を打ってしまった」と憤った。

大義名分を得たイスラエルの強圧統治で、パレスチナ人がエルサレムに住むことがさらに困難になったという懸念も出ている。旧市街地を含め東エルサレムとヨルダン川西岸地区で、パレスチナの商店はストの要請でほとんどが店を閉め、学校も授業を中止した。

7日、パレスチナのラマラやヘブロン、ベツレヘム、ナブルスなどヨルダン川西岸地区とガザ地区では、パレスチナ人の激しい抗議デモが続き、イスラエル警察と激しく衝突した。パレスチナ赤新月社は、イスラエル軍が撃ったゴム弾や催涙ガス、放水銃によって、ヨルダン川西岸地区だけで49人がけがをしたと明らかにした。デモ隊は、米国の星条旗やトランプ氏の顔の絵を地面に埋めるパフォーマンスをした。イスラエルが1967年の第3次中東戦争で強制併合したヨルダン川西岸地区には、イスラエル軍兵力数百人が増員され、緊張感が高まっている。



朴民優 minwoo@donga.com