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都羅展望台、来年6月に新築移転…規模も2倍に

都羅展望台、来年6月に新築移転…規模も2倍に

Posted March. 07, 2017 08:31,   

Updated March. 07, 2017 08:31

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西部戦線軍事境界線の最北端に位置している安保観光地「都羅(トラ)展望台」が、現在地よりやや北のほうに移転される。

京畿道坡州市(キョンギド・パジュシ)は6日、老朽化した都羅展望台を来年6月までに移して、新たに建設すると明らかにした。新たに建設される場所は、現在の位置から北東の方角に207メートル離れた都羅山頂上(海抜167メートル)だ。北方向にさらに11メートル近づき、高度も12メートル高くなるので、開城(ケソン)を含む北朝鮮地域をより鮮明に眺めることができる。

展望台は、地上3階、地下1階、延べ面積2252平方メートルの規模で、面積のみを比較すれば、今(980平方メートル)のところより2倍以上も広くなる上、従来にはなかった利便施設や休憩所などが追加される。土地の補償と行政手続がすべて終わっており、今月着工する。

都羅展望台は、開城工団と北朝鮮が体制宣伝のために建設した機井洞(キジョンドン)の村を直接目で見ることのできる唯一の場所だ。民間人統制区域内にあるので、一般人は、事前許可を得なければ出入りができない。このように、通行に制限があるのに、北に家族を残してきた失郷民や安保体験をしようとする学生、南北分断の現場を見に来た外国人観光客など、年間60万人が訪れる。しかし、1986年に建てられたため、施設が古く手狭になり、これまで観光客らの不便や苦情が少なくなかった。

坡州市観光振興センターのイ・ジョンチュン所長は、「都羅展望台は、施設も古いが、望遠鏡や観覧席など、必要な設備のみ整えられているので、観光客の受け入れには限界があった」と語り、「来年、新しい展望台がオープンすれば、世界的な安全保障観光のランドマークとして、地域経済の活性化に大きく役立つことになるだろう」と話した。



南坰鉉 bibulus@donga.com