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韓国製AI、秀才らとのクイズバトルで完勝

韓国製AI、秀才らとのクイズバトルで完勝

Posted November. 21, 2016 09:42,   

Updated November. 21, 2016 09:45

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「エクソブレインだけが3番だと答えました。はい、正解は3番です!エクソブレイン、今のところ満点を記録しています」

韓国電子通信研究院(ETRI)など20の研究機関が共同開発した韓国型人工知能(AI)「エクソブレイン」が、人間との初のクイズ対決で圧倒的勝利を挙げた。18日、大田儒城区(テジョン・ユソング)にあるETRI本院で開かれたEBS番組「奨学クイズ」の「対決!エクソブレイン」に参加したエクソブレインは、人間とのクイズ対決で大きな点数差で勝利した。同日のクイズは人文や社会、芸術、科学など、多様な分野の知識を問う客観式10問、主観式20問の計600点満点で構成された。エクソブレインは510点を獲得し、2位と160点差で勝利した。対決過程は12月31日、EBSで放送される。エクソブレインは、「体外人工頭脳」という意味だ。

人工知能と人間とのクイズ対決は、今回が世界で2度目だ。米国で2011年、IBMのAI「ワトソン」が人気テレビクイズ番組「ジョパディ!」に出演して、人間チャンピオン2人を破って話題となった。

エクソブレインと対決した相手は、ザ・ジニアスや「ヌェセクナム」などの頭脳ゲームのテレビ番組で活躍している放送人・オ・ヒョンミン氏(KAIST数理科学科休学)や昨年の大学修学能力試験の満点者であるソウル大学人文学部1年生のユン・ジュイル氏、EBS奨学クイズの王中王戦で、上半期に優勝した安山東山(アンサントンサン)高校3年生のキム・ヒョンホ君と下半期の優勝者である大元(テウォン)外国語高校2年生のイ・ジョンミンさんの計4人だった。

ETRIは同日、取材陣に実際の対決前に行われたリハーサル過程を公開した。司会者が問題を読み上げれば、制限時間である15秒内に回答を書いて同時に示し、正解者だけが点数を獲得する形で行われた。エクソブレインは、予め入力された文字で問題の提供を受けた。

エクソブレインは、難易度の高い見慣れない内容にもためらうことなく答えながら、点数を上げていった。蔡萬植(チェ・マンシク)作家の短編小説「痴叔」で、「美しい女性」を意味する単語を問う問題が出ると、参加者らは一斉に、「傾色」を答えた。しかし、エクソブレインだけが「一色」と答え、一人だけ10点を獲得した。オ・ヒョンミン氏は、「傾国之色を思い浮かべて、傾色と答えた」と残念がった。1944年、オランダの天体物理学者「ファン・デ・フルスト」の予言後、6年後に初めて検出された電波の名を尋ねる問題が出ると、エクソブレインが出した答えは「21cm」。皆誤答だと思っていたが、これもやはり正解だった。

エクソブレインは、人間の学習方式を模倣したマシンランニング技術が適用され、文章の構造や意味、機関名や人名などの固有名詞を認識して意味を把握する。百科事典や国語辞典、図書12万冊分量の知識が学習されているが、対決中にインターネット検索は不可能だ。したがって、予め学習していない内容には、白紙答案を出すなど弱点を見せた。ただ、今回のクイズ対決では、最小限の情報で答えを推論するAIの本来の姿を示すことができなかったと残念がる評価も出てきた。

ETRIのパク・サンギュ責任研究員は、「数学計算や視聴覚を通じた認識や判断、複雑な推論が必要な問題は解けなかった」と言い、「あらかじめ学習した内容なら、難易度とは関係なく正確な答えを出すことができるので、法律や医療、金融などで専門家の意思決定を支援するツールとしての活用価値がある」と話した。



대전=송경은 大田=ソン・ギョンウン記者 동아사이언스기자kyungeun@donga.com