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大気中の二酸化炭素濃度が人類史上最高値を記録

大気中の二酸化炭素濃度が人類史上最高値を記録

Posted May. 17, 2019 09:05,   

Updated May. 17, 2019 09:05

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大気中の二酸化炭素濃度が、人類史上最高点を記録した。地球温暖化現象が加速しているのではないかという懸念が高まっている。

CNNなど主要外信は、米ハワイのマウナロア観測所が11日(現地時間)に測定した大気中の二酸化炭素濃度が415.26ppm(1ppmは100万分の1)で、1958年の観測開始以来過去最高を記録したと、14日報じた。

地球温暖化の主犯とされる二酸化炭素は、ガラス温室のように地表面に熱を閉じ込めて、地球の平均気温を高める。科学者たちは、地球の歴史上二酸化炭素の濃度が最も高かった時期を、約300万年前の鮮新世と推定する。当時、二酸化炭素濃度は310〜400ppmだった。この時期に作られた氷の中に含まれている大気から、二酸化炭素の含有量と密度を測定した結果だ。

マウナロア観測所は、1958年から大気中の二酸化炭素濃度を測定した。大気が他の地域に比べて相対的にきれいで、雲より高度が高く、天候などの外部の影響が少ない。また、北半球と南半球を分ける赤道に位置していて、測定値が全世界の大気観測所の測定値の平均と似ている。

二酸化炭素の濃度は、2013年に人類史上初めて400ppmを超えた後、ずっと上昇してきた。二酸化炭素の測定責任者であるラルフ・キリング米スクリップス海洋研究所教授は、「化石燃料の継続的な使用とエルニーニョ現象で、二酸化炭素濃度が増加したようだ」と分析した。エルニーニョは赤道付近の水温が上がる現象だ。

一部では、地球温暖化に拍車がかかっているのではないかという懸念が高まっている。実際に北極海の入口から近いロシア・アルハンゲリスクの気温が29度まで上昇した。これは、平年気温の摂氏12度よりはるかに高いレベルだ。キリング教授は、「この数年間、大気中の二酸化炭素濃度の増加率は『最高水準』だ」と警告した。


ユン・シンヨン東亜サイエンス記者 ashilla@donga.com