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「コロナの100%予防と治療」、ワクチンカード配布の医学部教授に執行猶予

「コロナの100%予防と治療」、ワクチンカード配布の医学部教授に執行猶予

Posted April. 30, 2024 08:43,   

Updated April. 30, 2024 08:43

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新型コロナの治療および予防効果が100%だといういわゆる「ワクチンカード」を配布した罪で裁判にかけられた医学部教授に対し、裁判所で執行猶予付きの懲役刑が下された。この教授は、医療機器ではないと主張したが、裁判所は受け入れなかった。

29日、法曹界によると、ソウル中央地裁刑事9単独の金澤炯(キム・テクヒョン)判事は、医療機器法違反の罪で起訴された延世(ヨンセ)大学原州(ウォンジュ)医学部のキム某教授(67)に対し、懲役8ヵ月、執行猶予2年を言い渡した。

キム被告は、コロナ禍の2020年11月~2022年4月にカード形態の医療機器であるいわば「ワクチンカード」を作って不特定多数に配布し、効能などをPRした罪で起訴された。このカードは、食品医薬品安全処の許可や認証を受けなかったが、キム被告は自分が書いた本の付録としてカードを一緒に提供しながら、「新型コロナを予防できる」と主張していたことが分かった。

キム被告はまた、「すでにコロナ診断を受けた人も、(ワクチンカードで)簡単に回復できる」とし、「米食品医薬品局(FDA)に一般医薬品として登録されており、カードの効果は100%だ」とPRした罪も持たれている。キム被告は、このカードは新型コロナの治療剤溶液の波動をデジタル化して出力したものだと主張し、特許も申請していた。

裁判の過程でキム被告は、「ワクチンカードは医療機器ではないので、自分は医療機器法を違反したことがない」と主張した。しかし、裁判所はカードに書かれた文句やキム被告の特許申請内容などを考慮すれば、医療機器法で定めた医療機器と見るのが正しいと判断した。キム被告は2010年、自身が開発した「生命水」が免疫力を強化し、癌のような病気を治療すると主張して製造装置などを販売したが、詐欺・医療機器法違反の罪で起訴され、罰金2000万ウォンの確定判決を受けていた。

裁判所はキム被告に対し、「国民の生命と健康、保健に対する危害を発生させる恐れが大きく、厳しく処罰する必要がある」とし、「同種犯行で処罰された前歴があるにもかかわらず、再び犯行を犯しており、反省しているのか疑問だ」と判示した。


チェ・ミソン記者 cms@donga.com