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半導体不足で車を受け取るのに4カ月、中古車は品薄

半導体不足で車を受け取るのに4カ月、中古車は品薄

Posted October. 14, 2021 08:15,   

Updated October. 14, 2021 08:15

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京畿道龍仁市(キョンギド・ヨンインシ)でインテリア業を営んでいるキム某さん(42)は、資材運搬と出張などに使うため、7月に商用車ポーターの電気自動車購買契約を結んだ。契約して3カ月が過ぎたが、車が引き渡されていない状態だ。生産日程さえ決まっておらず、「今年中にやっともらえそうだ」という返事をもらった。

キムさんは、「インテリアの注文が多く新車を1台買おうとしたが、待ち時間が長くて驚いた」と話した。後になって中古車を調べたが、それさえも物件が出ればすぐに売れる状況なので、手に入れられなかった。キムさんは、「早期出庫できるディーラーがいると聞いて調べている」と話した。

車両向け半導体の不足事態は、車両生産の支障はもとより、それによる車両出庫の長期化や車両価格の上昇など、消費者経済に影響を及ぼしている。

13日、自動車業界によると、現代(ヒョンデ)自動車のセダンやスポーツユーティリティー車(SUV)、商用車などを今購入しても、引き渡されるまでに平均1~4カ月ほどかかるという。起亜(キア)のカーニバル、K8、ソレントなどは7カ月以上待たなければならない。アイオニック5やポーターエレクトリックなどの電気車は、いつ車を受け取ることができるのか、予想すらできないほどだ。

早く車を購入しようとする需要が中古車市場に集中し、人気車種の中古車価格は引き続き上昇している。発売から間もない車の中古車価格が、新車より高く売れることもある。鉱物や原油などの原材料価格まで値上がりし、自動車価格も高騰している。双龍(サンヨン)車のティボリや起亜の「ソレント」が最近、50万ウォン以上価格が引き上がり、貨物運送などに使われる国内外の準中型トラックの価格も、100万~200万ウォンほど値上がりした。

原材料価格は、家電製品の価格にも影響を及ぼしている。国内主要家電企業各社の半期報告書などを見れば、家電を作るのに使われる原材料の鉄鋼やレジン、銅などの価格が、昨年比10%以上値上がりしている。これを受け、LG電子は、上半期の冷蔵庫と洗濯機の平均販売価格が昨年比4.6%上がったと公示した。半導体の供給不足やディスプレイパネル価格の上昇の影響で、テレビの平均販売価格は19.5%も上昇した。三星電子の上半期のテレビ販売価格は、平均2~3%ほど上昇した。

家電業界の関係者は、「原材料の上昇は、メーカーの収益性悪化につながるため、価格引き上げの圧力として働く可能性がある」とし、「部品供給網の問題がバタフライ効果を起こし、企業はもちろん実体経済にまで影響を与えている」と話した。


ピョン・ジョングク記者 ホン・ソクホ記者 bjk@donga.com · will@donga.com