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曺秀美さん「今や世界の人々が韓国で声楽を学ばなければならない時代」

曺秀美さん「今や世界の人々が韓国で声楽を学ばなければならない時代」

Posted June. 05, 2023 08:22,   

Updated June. 05, 2023 08:22

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「もう、世界の人々が韓国に来て声楽を学ばなければならないのではないでしょうか?」

クイーンエリザベスコンクール声楽部門の審査を担当した声楽家の曺秀美(チョ・スミ)さん(61)は、決選最終日の3日(現地時間)、ブリュッセル韓国文化院で東亜(トンア)日報の記者と会い、「韓国クラシックは教育システムが整っている」とし、このように話した。曺さんは、「韓国で声楽を学んだ参加者たちが完璧なドイツ語を発音しており、音楽水準も驚くべきほどだ」と強調した。

アジア人が珍しかった欧州クラシック音楽界で、アジア初のプリマドンナとして浮上した曺さんは、後輩たちの活躍ぶりに胸がいっぱいだ。曺さんは4日未明、キム・テハンの優勝ニュースを聞いて目頭を赤くした。

「1980年代初めにヨーロッパで活動していた時、東洋的な顔と態度がオペラに似合わないとたくさん断られ、それで何とか外国人のように見せようとしました。しかし、もう韓国から来たということ自体が、(実力を)ギャラ(保証)します」

曺さんは、さらに「観客との疎通能力、カリスマ、性格、言語能力」を立派な声楽家の条件に挙げ、「音楽テクニックは基本であるため(審査する時は)見向きもしない」と話した。

最近、Kポップが世界的に大きな人気を集めているが、曺さんはKクラシックの成功可能性をさらに高く見ている。曺さんは、「クラシックは、歴史やストーリーを盛り込んだ不朽の音楽ジャンルだから」と説明した。また「韓国人は(何をしても)決着をつけようとする面があるので、韓国クラシックは永遠のようだ」と笑った。Kポップとコラボできるアルバム作業やコンサートを続ける考えも明らかにした。

60代でも現場で旺盛に活動する秘訣について、「スランプに陥りにくい。辛い時は、学者のように文を書きながら、私がスランプなのか、何が問題で解決策は何なのかを探そうと思う」と伝えた。スランプに陥った後輩たちには、「舞台に立つ人々のように、敏感で感性的な人々にいつも重要なのは私の『光』だ。そのため、その『光』を消そうとする人は避けなければならない」と助言した。

曺さんは来年、自分の名前を取って設立した「スミ・チョ国際声楽コンクール」を、フランス・パリ近郊の城で開く予定だと明らかにした。


趙은아 achim@donga.com