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ニューヨーク連銀総裁「利下げは2024年に可能」

ニューヨーク連銀総裁「利下げは2024年に可能」

Posted November. 30, 2022 08:55,   

Updated November. 30, 2022 08:55

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米連邦準備制度(FRB)の高官は、2024年頃に基準金利を下げることができるとし、市場のインフレ楽観論および金利引き下げの期待に警告を出した。

ジェローム・パウエルFRB議長の最側近とされるニューヨーク連邦準備銀行のジョン・ウィリアムズ総裁(写真)は28日(現地時間)、あるオンラインカンファレンスで、「物価が下がっても、FRRBの物価目標値(2%)を上回ると予想される」とし、「再来年の2024年になって、ようやく金利引き下げが可能になる」と明らかにした。

ウィリアムズ氏は、「以前に思ったより、労働需要と経済需要はなおさら強い。その上、(経済の)基底に置かれている高いインフレは、(FRBの)9月予測値より最終基準金利をもう少し引き上げるべきだということを示唆する」と述べた。最終金利をめぐるFRBの9月予測値の中間値は4.6%だ。ウォール街は、この数値は5%台に上がると見ている。

ウィリアムズ氏は、FRB議長と副議長に次ぐFRB内のナンバー3に挙げられる。FRBの通貨政策を決定する連邦公開市場委員会(FOMC)で、ニューヨーク連銀総裁は米12地域の連銀総裁の中で唯一、常に投票権を持つ。他の地域の連銀総裁は交互に投票権を行使する。

FRB内の代表的なタカ派人物であるセントルイス連銀のジェームズ・ブラード総裁も同日、「市場は、FRBがインフレ抑制に対して攻撃的にならざるを得ないというリスクを多少過小評価している」と言及した。ブラード氏は、最終金利は5~7%台の間になるだろうという自分のこれまでの予測も再確認した。

クリーブランド連銀のロレッタ・メスター総裁も、フィナンシャルタイムズ(FT)とのインタビューで、「FRBは、まだ金利引き上げを止める地点の近くにも行っていない」と診断した。FRBのラエル・ブレイナード副議長もやはり、「長期的に労働力不足やサプライチェーンの再配置、気候変動などが未来物価を不安定にするだろう」とし、「各国中央銀行は、リスクに備えなければならない」と話した。

欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁も同日、エネルギー価格の変動性を例に挙げ、「インフレはまだピークに達していない」と警告した。


金玹秀 kimhs@donga.com