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NATO会議期間に韓日首脳会談開催ならず

NATO会議期間に韓日首脳会談開催ならず

Posted June. 27, 2022 09:04,   

Updated June. 27, 2022 09:04

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北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を機に検討された韓日首脳会談が開催されないことがわかった。日本が来月10日の参院選を控えた状況で、韓日問題の進展がないまま首脳会談を開催することに負担を感じたとみられる。両首脳は、韓米日首脳会談で協議する予定だ。

 

大統領室関係者は26日、「(韓日)首脳会談は計画が確定しなかった。開かれる可能性は低いと考える」と話した。公式首脳会談の場外で行われる略式会談についても「行わない予定」と明らかにした。同関係者は、「略式であっても話す主題がなければならない」とし、「過去の問題を具体的に議論していない。メディアに伝えることがなければ、(会談は)しない方がいいと判断した」と話した。岸田文雄首相(写真)も前日、記者団に、「今現在、予定されていない。日本の一貫した立場に基づいてどうするか考えたい」と話した。両国いずれも首脳会談の可能性に線を引いたのだ。

当初、韓国政府は韓日首脳会談の開催を前向きに検討していたという。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が就任したうえ、韓米日の協力強化のためにも韓日関係を改善しなければならないという問題意識を持っているためだ。

しかし、日本政府は消極的な態度を見せた。来月10日に参院選を控えているため、選挙に影響を与えかねない韓日関係の改善の議論は先送りしようとする態度だった。日本が強硬な立場を維持する元徴用工問題で韓国政府が明確な解決策を出さないうえ、韓国政府の海洋調査船が最近独島(ドクト・竹島)付近の海域を調査したことに対して日本の世論が悪化していることなどが影響を及ぼしたとみられる。


チェ・ジソン記者 東京=イ・サンフン特派員 aurinko@donga.com · sanghun@donga.com