Go to contents

必要な解答は我々の中にある

Posted May. 23, 2022 09:06,   

Updated May. 23, 2022 09:06

한국어

「人生とは、『私』から始まり、『私たち』へと進む長い旅路」(ジョン・ペンバティの『人生』)

この本の原題「To Bee or Not to Bee」では、苦悩するハムレットの声が聞こえるようで、養蜂巣箱が溢れるように蜜を満たそうと努力する働き蜂「バズ」の羽ばたきの音が聞こえるようだ。働き蜂の仕事は永遠に終わらないようで、誰かに人生を奪われているという感じのため、バズは人生の退屈さに捕らわれる。

それでも彼のそばには、「幸せは追求して得るのではなく、副次的についてくる贈り物のようなもの」、「最も偉大な贈り物は今日」のような助言を聞かせる師匠バットがいて、仕事に没頭できる。実際、バットとバズが交わす対話で、主語である「ハチ」を「人間」に変えれば、このすべてのことは私たちの話のように聞こえる。ところが、バットの死による衝撃で、バズは蜂の巣を離れ、より広い世界に向かって飛び立つ。「最も高く飛ぶ鳥が一番遠くを見る」という信念を持って高く舞い上がったリチャード・バックの小説「かもめのジョナサン」の主人公ジョナサンのように。しかし、ジョナサンとは違って、バズは新しい世界を見て再び戻ってくる。そして、他の同僚の働き蜂が理解できなかった理由は、人生に対するアプローチの仕方が違ったためであり、彼らと自身は違いより共通点がはるかに多いという事実を悟った。

自分の恐怖と弱点を越える力が少しずつ貯まると、やりたいことを持続させる力になる。岩を突き抜く水滴の底力は、強い力ではなく持続性だという事実を悟ったバズの努力で、働き蜂の世界は変化していく。「知性の力は互いに違う点を知覚することから来て、感性の力は互いに似ている点を認識することから来る」とバズは話した。バズの旅程を見守りながら、バットが聞かせてくれた「外部に行く唯一の道は内面にある」という言葉の意味を再び刻んでみる。