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レイステルからヴァラドンまで、自画像を描いた女性画家たち

レイステルからヴァラドンまで、自画像を描いた女性画家たち

Posted November. 13, 2021 08:18,   

Updated November. 13, 2021 08:18

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17世紀オランダ美術の黄金期を率いたユディト・レイステル(1609~1660)の「楽しい酒飲み」(1629年)は19世紀末まで師匠フランス・ハルス(1582~1666)の作品として知られた。わずか24歳で当時女性には加入が厳しかったオランダ画家組合の会員になるなど、傑出した実力の持ち主だった。しかし、女性に対する社会的偏見のため、美術史で彼女の名前は忘れられた。

美術史学者の著者は、16世紀から現在まで、しばらく注目されなかった女性美術家たちの人生と、彼女たちの代表作60点を紹介している。イタリア出身のソフォニスバ・アングイッソラ(?~1625)は女性の美術授業が禁止された16世紀のルネサンス期を生きた。彼女の作品「イーゼルの前の自画像」は女性画家による初の自画像として記録された。パレットと筆を持って正面から堂々と見つめた姿から、ただ実力で評価されたいという作家の意志が感じられる。

16世紀のルネサンス期から300年が経った19世紀末までも、女性は公立学校で美術の授業を受けることができなかった。フランスのシュザンヌ・ヴァラドン(1865~1938)は画家のモデルとして働きながら肩越しに絵画を学んだ。代表作「青い寝室」(1923年)の中の人物はストライプのパジャマとキャミソールを着たままベッドに横になってタバコを吸っている。強い色彩と活気に満ちたタッチは、自分ならではの作品世界をしっかりと構築したヴァラドン芸術をそのまま見せてくれる。


イ・ギウク記者 71wook@donga.com