
韓国国家情報院(国情院)は30日、北朝鮮が西部戦線の非武装地帯(DMZ)での地雷爆発事故に関連し、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党総務部長名義で「自作自演の茶番劇」と主張する談話を発表したことについて、「非常に抑制的な談話だ」との分析を示した。
国会情報委員会の野党側幹事を務める最大野党「国民の力」の柳栄夏(ユ・ヨンハ)議員が同日、国情院の非公開の懸案報告を受けた後、記者団に明らかにした。与党側幹事を務める「共に民主党」の尹建永(ユン・ゴンヨン)議員は、「従来は軍部が談話を出していたが、今回は与正氏が出した」と付け加えた。国情院は、以前より表現が抑えられ、大統領への攻撃もなかった点にも言及したという。
ただ、一部では、北朝鮮が当初から強硬姿勢を示しているとの見方もある。2015年の木箱入り地雷事件では、韓国政府が北朝鮮の仕業だと発表してから3日後に北朝鮮の国防委員会政策局の談話が出されたのに対し、今回は軍の系統を飛び越え、直ちに与正氏名義で談話を出したためだ。統一研究院の趙漢凡(チョ・ハンボム)碩座研究委員は、「北朝鮮は政権の安定と体制戦略のため、事実上、最高レベルの声明を即座に出した」と指摘した。
また、国情院は米朝対話について、11月に中国・深センで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の前後に実現する可能性を50%とみていると報告した。国情院は、「トランプ米大統領への直接的な非難や悪罵は控え、対話の局面を壊すつもりはないという本音をのぞかせている」と説明した。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記の健康状態については、「体重140キロ台の高度肥満で、心血管疾患のリスクが高い」としながらも、「動作を無理なくこなし、専属の医療陣が付きっきりで管理するなど、健康異常の兆候は特にない」とした。また、国情院は正恩氏の娘ジュエ氏について、身長160センチ、体重50キロ以上と把握しており、「軍事関連分野に集中していたが、最近は民生や政治、外交などの分野に活動を広げている」とし、「儀礼上の待遇や出席の格を引き上げ、後継者に内定した人物としての立場を強めている」と説明した。






