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19ヵ月で3度目の与党非対策委員会、「尹心」を超えよ

19ヵ月で3度目の与党非対策委員会、「尹心」を超えよ

Posted December. 27, 2023 08:10,   

Updated December. 27, 2023 08:10

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与党「国民の力」が、来年の4・10総選挙を約100日後に控え、韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員会を発足させた。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領就任から19ヵ月で、朱豪英(チュ・ホヨン)非対委、鄭鎮碩(チョン・ジンソク)非対委に続く3度目の非対委発足だ。26日、党全国委員会で公式に承認された韓氏は、混乱に陥った党をまとめ、政権与党として大統領の国政を支援すると共に、牽制と均衡を模索する課題を担うことになった。

韓氏は就任演説で、運動圏の特権政治の清算とともに、公僕である政治家が守るべき「先民後私」の精神を強調した。選挙区であれ比例代表であれ、総選挙への不出馬の意向も明らかにし、「勇気をもって献身する」と述べた。政治入り初日に出したこのような決意を、与党と大統領室との関係にも実際に適用することを望む。

28日の国会本会議で強行処理が予告された金建希(キム・ゴンヒ)特別法は、韓東勲政治の将来を見通す指標だ。大統領室と与党にとっては困惑する事態だが、賛成世論が6割を超えることを見過ごすことはできない。韓氏は、特検法処理に対する党の方針に責任を負わなければならない。さらに、1ヵ月前、動画公開で確認された金建希夫人をめぐる難局をどう解決するかということも重要な課題だ。大統領とどのように話し合い、どのような結論を出すかによって、韓東勲体制の命運がかかっていると言える。「勇気ある献身」が就任のレトリックにとどまってはならない。

韓氏は、大統領の国政の均衡軸の機能を果たさなければならない。「親尹」の主流が先頭に立って作った金起炫(キム・ギヒョン)体制は、「尹心が党心であり、党心が民心だ」とし、党政一体を前面に押し出したが、9ヵ月で降板した。権力が集中した大統領には、圧倒的な情報とともに、大統領の判断が正しかったという甘い言葉が多く聞かれるものだ。選挙区の民心に常に接する政党の「塩」の役割が必要だったが、金起炫体制は沈黙した。大統領が「国民の力」研鑽会を訪れ、「実用より理念を強調し、野党と戦うしかない」と言った時も、議員たちは聞くだけだった。

韓氏は独特な立場に立っている。政治経験がないうえ、最初の課題として大統領と与党の水平的な関係設定を任された。大統領とは検事時代からの長い上下関係だ。さらに、古い保守政治を未来志向的に変えるという要求も受けている。すべてが総選挙の大敗を直感した与党の絶望感から生まれた。韓氏は民心の海に直面することになった。「共に行けば道になる」という言葉を再び口にした。龍山(ヨンサン)の意向に従うか、民心の流れを正しく読んで行動するかどうかに韓東勲非対委の成否がかかっている。