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お酒への招待

Posted December. 17, 2021 08:28,   

Updated December. 17, 2021 08:28

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真っ赤に炭火が焼ける火鉢のそばで、ぶくぶくと酒の熟する音を聞きながら、大いに浮かれたはずの詩人。見るまでもなく、酒樽の中では青白い米粒がアリの群れのように浮かんでいるだろう。新しい酒を口実に友人を迎える期待に、雪が降りそうな暗くなった空さえ、ただただ懐かしい気分になっただろう。ぶくぶくするどぶろくの息づかいさえ耳に染み込むこの静かな夜を、友人と一緒ならその酒の味が、あの厚い友情なら格別だろう。20字の招待状に詩人の期待が膨らむ。「お酒でも一杯飲めるか」と控えめに口にする言葉の中に、突然の招待をためらう詩人の細心の配慮が隠されているようでもある。友人はこの提案を、甘い酒を進める歌として受け入れ、走ってきたのではないだろうか。「一緒にどぶろくを飲める人がいないので、夜カラスが泣くまで待つ」という杜甫の苦い詩句を思い出す暇もなくだ。

劉十九は、白居易が南の江州に左遷された時によく付き合っていた草野の士で、白居易が別の詩で「囲碁をして酒を賭けたために、夜明けに気づかなかった」と言うほど親しい間柄だった。劉十九は、劉氏家の19番目の子孫という意味を持つ 。かつて、大家族が一つの垣根の中に住んでいた時、兄弟姉妹であれ、いとこであれ、出生順に番号をつけて名前の代わりに呼んだりもした。但し、順番をつける時、男女は区分した。詩人の元稹を元九、劉禹錫を劉二十八とも呼ぶように、こうした呼び方はかなり多く使われた。