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昨年の新生児が史上初の20万人台

Posted August. 26, 2021 10:43,   

Updated August. 26, 2021 10:43

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新型コロナウイルスの感染拡大が続いた今年上半期(1~6月)の出生児数と婚姻件数が、過去最低水準に落ちた。

統計庁が25日発表した「6月の人口動向」で、今年上半期の累積出生児数は13万6917人で、1年前より4941人(3.5%)減ったと明らかにした。関連統計を取り始めた1981年以後、上半期基準での出生児数が最も少ない。年間出生児数は、昨年初めて20万人台に下がった。昨年の出生児数は27万2300人で、前年より3万300人(10%)減少した。

6月の出生児数は2万1526人で、1年前より591人(2.7%)減少したが、死亡者数は同期間738人(3.1%)増えた2万4391人と集計された。死産児が出生児より2865人も多く、人口の自然減少が2019年11月以降20カ月間続いている。

女性1人が一生の間に産むと予想される子どもの数を意味する合計出生率は、今年第2四半期は0.82人で、第1四半期(0.88人)より落ちた。第2四半期基準の過去最低水準だ。合計出生率は、2019年第2四半期以降、9期連続で1人を下回った。経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で、韓国だけが合計出生率が0人台だ。OECDの平均合計出生率(2019年基準)は1.61人だ。

昨年の年間合計出生率は0.84人だ。市道別では、公務員が多く居住する世宗(セジョン)が1.28人で、全国で最も高かった。続いて、全羅南道(チョルラナムド=1.15人)、江原道(カンウォンド=1.04人)、忠清南道(チュンチョンナムド=1.03人)の順だった。全羅南道地域は多文化世帯の割合が高い。出生率も、この影響を受けたものと見られる。若年層の割合が高いソウルは、むしろ0.64人で最も低かった。続いて釜山(プサン、0.75人)、大田(テジョン)・大邱(テグ)・光州(クァンジュ、0.81人)の順だった。ソウル大保健大学院のチョ・ヨンテ教授は、「ソウルや首都圏は人口密度が高い。若者が働き口や家をめぐり競争をしているため、生存のために結婚と出産を先送りしている」と分析した。

人口減少とコロナ禍による社会的距離確保により婚姻件数も減った。今年上半期の婚姻件数は9万6265件で、1年前より1万3012件(11.9%)減少した。婚姻件数は、上半期基準で最も少なかった。減少幅は過去最大だった。


宋忠炫 balgun@donga.com · 具特敎 kootg@donga.com