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国連とEU 「北朝鮮の洪水被害、人道支援の準備できている」

国連とEU 「北朝鮮の洪水被害、人道支援の準備できている」

Posted August. 09, 2021 08:32,   

Updated August. 09, 2021 08:32

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国連と欧州連合(EU)が、洪水被害が発生した北朝鮮に対して人道支援の準備ができていると明らかにした。

 

6日、米政府系放送局のボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、国連人道問題調整事務所は、「先月の猛暑に続き、(今回の洪水で)北朝鮮の食糧安全保障が懸念される」とし、「洪水被害を受けた住民を助ける北朝鮮当局の活動を支援する準備ができており、当局と接触している」と明らかにした。欧州委員会人道援助・市民保護総局も6日、自由アジア放送(RFA)に「北朝鮮の一部地域の干ばつと大規模洪水の複合的な影響による食糧不足事態を懸念している」とし、救護物資の搬入と人道支援人員の入国のために(北朝鮮が)国境閉鎖措置を緩和すれば、支援を提供する準備ができていると明らかにした。

北朝鮮では今月1~3日、咸鏡南道(ハムギョンナムド)など東部地域を襲った豪雨で洪水被害が発生した。洪水によって住宅約1170軒が破損または浸水し、住民約千人が緊急避難したと、朝鮮中央テレビが報じた。

咸鏡南道は、黄海道(ファンヘド)とともにコメの主要生産地なので、北朝鮮の食糧難がさらに深刻化するという分析も出ている。国際連合食糧農業機関は、今年の北朝鮮の食糧不足量が85万8千トン規模にのぼると見通している。

国連など国際社会が支援の意向を明らかにしたが、これを北朝鮮が受け入れるかどうかは未知数だ。北朝鮮は昨年の水害発生の後も「自力更正」を強調して外部の支援を受けないとし、支援が実現しなかった。


金潤鍾 zozo@donga.com