北朝鮮、先月の中国への輸出額はわずか２６０万ウォン

北朝鮮が先月、中国に輸出した実際の金額がわずか２３８２ドル（約２６０万ウォン）だったと、米政府系放送局「ボイス・オブ・アメリカ」（ＶＯＡ）が２６日、報じた。北朝鮮事情に詳しい消息筋は、「北朝鮮が９月から中国だけでなくロシアとも事実上、国境を完全に遮断し、貿易を停止した状態」と伝えた。新型コロナウイルスの感染拡大で極端な防疫政策をとっている北朝鮮の経済貿易が事実上「ストップ」状態という分析が出ている。

ＶＯＡは今月２５日、中国海関総署が公開した１１月の中朝貿易細部資料を分析した結果、北朝鮮の先月の対中輸出額１１２万５千ドル（約１２億４１００万ドル）から電力を除けば、化粧品や石鹸、その他の品目の３つだけだとし、これらの品目の輸出額は２３８２ドルにとどまったと報じた。電力は中朝合作の水力発電所を通じてやりとりされるため、輸出品目に分類されないとＶＯＡは指摘した。

　

北朝鮮は、食糧難にもかかわらず中国のコメ支援も停止するほど新型コロナウイルスに対する警戒感が強いという。このため、国境統制が強化され、対外貿易そのものが事実上、全面停止した状態だ。先月の中国からの輸入も１４万３千ドルにとどまった。


韓基渽 record@donga.com