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あの冬の詩

Posted November. 14, 2020 08:47,   

Updated November. 14, 2020 08:47

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11月、夜が長くなる季節は、悩みも考えも長くなるべきだということから生じたのではないかと思う。生きることが、どうしてこんなに難しいのだろうか。いったい、どのように生きてこそよく生きることか。幼い子の毎日の世話も難しく、幼くない自分の心を探ることはなおさら難しい。手足が縛られたように、心が詰まった状況でこの詩に会った。なぜ今見たのだろうか。この詩は、それ自体で朴勞解(パク・ノヘ)だ。おばあちゃんだ。いや、人であり、正解だ。

子供の頃は、今よりも寒かったような気がする。詩人の冬はどれほど寒かったのか、部屋にも薄氷ができた。彼の祖母は、幼い孫が気になって懐に抱いて寝た。孫は心の目が明るい人、寒い日に耐えるのは人と人との体温があったからだという事実を学んだのだろう。毎晩、子守唄のように祖母から言われた。隙間風の部屋すらない人たちはどうなったのだろうか。この恐ろしい夜を無事過ごしているのだろうか。物乞いも、らい病人も、ウサギも死なずに生きたらいいのに。祖母がそうつぶやくと、幼い詩人はどうだったのだろうか。困った表情になって、一緒に心配したのだろう。煙突の横に体を丸めている物乞いを思い出したのだろう。祖母の気持ちが伝わって、死んではいけない、日よ、出なさいと願ったのだろう。朴勞解が労働運動を行い、詩人になった源が理解できる作品でもある。私たちは、詩の中の祖母から人生のロールモデルを発見できる。もう一度、初心に戻りたい。